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数理モデルを用いた大気汚染物質の健康リスク評価手法の開発(平成 17年度)
Development of a new method for assessing health risk of air pollutants using mathematical models.

予算区分
AF 奨励
研究課題コード
0505AF783
開始/終了年度
2005~2005年
キーワード(日本語)
大気汚染物質, 数理モデル, リスク評価
キーワード(英語)
AIR POLLUTANTS, MATHEMATICAL MODEL, RISK ASSESSMENT

研究概要

大気中汚染物質(VOC,粒子状物質を含む)が人の健康に及ぼすリスクを定量的に解析する方法を構築する。特に,過去の文献データをいかにしてリスク評価に活用するかをポイントとしたシステムを構築する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

大気汚染物質の人・動物体内への取り込みをシミュレーションする数理モデル(沈着モデル)を構築する。
一方で大気中に含まれる疾患原因物質の体内分布を予測する数理モデル(PBPKモデル)を作成し,動物実験で得られた毒性影響を,人の影響へと外挿する方法を作る。
毒性に関する既存の文献と大気中汚染物質濃度のデータを参考に,構築した数理モデルを使って現在のリスクレベルを算出する。

今年度の研究概要

基本技術として必要な,動物実験の毒性データを人の毒性量に換算する種間外挿法を構築する。これには大気粒子の気道への沈着を予測するモデル(沈着モデル)と,大気中にある疾患の原因物質の体内移行および分布を予測するモデル(PBPKモデル)の構築が含まれる。次に過去の文献から動物での毒性エンドポイントを設定し,数理モデルを用いて動物の毒性発現量から人の毒性発現量へと換算(種間外挿)し,HEC (human equivalent concentration)を正確かつ簡便に計算できる方法を構築する。HECからユニットリスクを求め,これと現状の大気中濃度から予測した曝露量を考慮し,人の健康リスクを計算する。

課題代表者

丸山 若重