ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

魚類を用いた内分泌撹乱化学物質の影響評価試験(平成 17年度)
Evaluation of endocrine disrupting chemicals using fish

予算区分
BY 環境-委託請負
研究課題コード
0105BY439
開始/終了年度
2001~2005年
キーワード(日本語)
内分泌撹乱, 化学物質, 魚類
キーワード(英語)
ENDOCRINE DISRUPTOR, CHEMICAL, FISH

研究概要

環境省のSPEED98のリストが廃止され、化学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の今後の対応方針であるExTEND2005が公表されたため、化学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の取り扱いが若干変更になったが、メダカを用いた試験法は野生生物(特に魚類)に対する内分泌かく乱作用のスクリーニングに対して引き続き有効な手段であると考えられている。そこでExTEND2005の公表を機に、従来からある3つの試験法、「ビテロジェニンアッセイ試験」「パーシャルライフサイクル試験」「フルライフサイクル試験」の試験条件等の見直し、修正、改良に係る研究を行なう。またOECDにおけるビテロジェニンアッセイ試験法確立のためのリングテストへの参加を行なう。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

昨年度までに引き続きSPEED98のリストにある化学物質の中で、1物質(pp−DDE)のみについては2005年度への積み残しとして「フルライフサイクル試験」を行なう。ExTEND2005では、現時点では化学物質のリストが存在しないため、検討委員会でスクリーニング候補の化学物質が挙がり次第逐次それらの物質の試験を行なうことになる。今年度はこれまでの成果の整理とともに、従来試験法で明らかになった幾つかの問題点について、試験法のリバイスを研究的な視点で行なう。またOECDで行なっている「ビテロジェニンアッセイ試験」法のバリデーションが各国においてPhaseICまたはPhaseIIに移行するため、その対応も行なう。

今年度の研究概要

引き続き、pp−DDE物質の内分泌撹乱作用を明らかにするために、メダカを用いたフルライフサイクル試験を行う予定である。またこれまで日本が主導的に行なってきたメダカを用いた試験の試験法の見直しを、研究的な視点で行なう。今年度は特に諸外国での試験法とのバリデーションをビテロジェニンアッセイ試験を中心に行なう。

課題代表者

鑪迫 典久