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環境同位体を用いた干潟・湿地生態系の自然再生事業の評価手法に関する研究(平成 16年度)
Studies on assessment procedure about wetland restration project using stable isotope ratio

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0406CD448
開始/終了年度
2004~2006年
キーワード(日本語)
同位体比,塩生湿地,水循環,干潟底泥,分解機能
キーワード(英語)
STABLE ISOTOPE,WETLAND,WATER CYCLE,TIDAL FLAT,DECOMPOSITION

研究概要

本研究では,人間活動や開発行為等に影響されやすい移行帯としての干潟・湿地生態系(盤洲干潟・小櫃川河口湿地)を対象とし,自然の豊かな干潟・湿地と人工的に造成された干潟・湿原において,集水域からの栄養塩類の流入量評価とその生態系影響,並びに緩衝機能を調査・解析し,干潟・湿地生態系の再生事業のための生態系評価手法を得ることを目的とする.

全体計画

研究は自然の干潟・湿地と人工干潟の現地調査・観測とシミュレーション実験・モデル化から成り立つ.調査は千葉県木更津市の盤洲干潟・小櫃川河口で自然生態系の調査を行う.河川からの湿地への栄養等の流入を安定同位体分析及び環境分析によって評価する.得られたデータを国際学会で海外の共同研究者と検討し,国際比較を行う.
同様に,東京湾で計画している中の瀬航路の浚渫に伴う土砂を使った約20haの人工干潟再生事業をモデルとして,人工干潟の現地調査・観測とシミュレーション実験・モデル化を行う.そこで,われわれは,水循環機能と微生物の分解機能の両面からモニタリングを行い,自然の干潟・湿地である盤洲干潟・小櫃川河口湿地の比較をすることで,事業規模でより現実的な自然再生の事業評価手法を開発する.

今年度の研究概要

1)土壌環境の変動性の把握と水・物質循環の把握
2)表層土壌や浅海域の底質の水について水循環の視点から採取方法の検討し,土壌水や間隙水の採取手法の確立をするため実験を実施する.
3)微生物による分解機能の推定
・小櫃川河口域・盤洲干潟及び人工干潟において景観,立地条件の異なる7地点を選定し,調査および試料採取を行う.
・6月から翌年11月にかけて年8回の調査を大潮に近い時期の昼間干潮時,底泥が干出した時間帯に行う.それぞれ植物細胞壁および甲殻類の外殻の主要な構成高分子である,セルロースおよびキチンの分解に関与するβ‐グルコシダーゼ活性(GLU),β‐アセチルグルコサミニダーゼ活性(AGA),また,微生物的活性の指標としてエステラーゼ活性(EST)を測定する.

課題代表者

野原 精一

  • 生物・生態系環境研究センター
    生態系機能評価研究室
  • 室長
  • 理学博士
  • 生物学,理学 ,水産学
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担当者