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大型船舶のバラスト水・船体付着により越境移動する海洋生物がもたらす生態系攪乱の動態把握とリスク管理に関する研究(平成 16年度)
Risk management and monitoring of disruptive marine invasive species from ballast water and ship hulls

予算区分
BA 環境-地球推進 D-4
研究課題コード
0406BA505
開始/終了年度
2004~2006年
キーワード(日本語)
バラスト水,侵入種,船体付着,越境移動
キーワード(英語)
BALLAST WATER,INVASIVE SPECIES,SHIP HULLS,TRANSBOUNDARY MOVEMENT

研究概要

大型船舶のバラスト水および船体に付着して移動する生物の動態を、そのバラストタンク内および船体表面の継続的なモニタリングと、その寄港地における現地調査により明らかし、また、海藻類・付着動物・有害植物プランクトンなどの代表的な移入生物が、どこから運ばれどのように拡散していったかを、遺伝子解析などを通して明らかにすることを目指している。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:

全体計画

バラスト水・船体付着による越境移動している生態系として現在世界各地の沿岸で問題とされている大型海藻類、動物、有害植物プランクトンを対象として、日本国内外における越境移動の実情を把握すると同時に、越境移動生物の由来を確定する手法を開発し、代表的な越境移動生物についてその伝搬経路を推定する。また日本原産の海洋生物の諸外国への越境移動に関する現地調査を併せて実施する。また越境移動の元凶ともいえるバラストタンク内および船体付着生態系について、バルクキャリアー船舶におけるそれぞれの物理化学的環境ならびに生物多様性の実態を把握することにより、海洋生物の越境移動に関する様々なケーススタディを実施することで、バラスト水・船体付着生物群集が直接的に沿岸生態系および外洋域に与える影響について推定、バラスト水管理手法の提言を行う。

今年度の研究概要

(1) ワカメ、アオサ類などの大型海藻類を対象として、分子系統学的手法による遺伝的多型の解析手法を確立する。ワカメ、アオサの拡散経路を解明するための試料を採取する。(2) バラストタンク内の動物プランクトンや船体構造物内の付着生物の調査、採取方法を確立した上で、収集した付着生物の同定を行う。また、寄港地および周辺海域における移入生物の分布状況を現地調査する。(3) 有害植物プランクトンを対象として、遺伝的多型解析の研究手法を確立する。日本各地で分布調査および収集を行い、多型解析用の保存株の確立を図る。(4) 日本-オーストラリア航路において、バラストタンク内の生物調査を行う上で適切なサンプル収集法および処理法を確立する(5) タンク内残存生物の保存株の確立を図り、それを用いて実験室内で環境条件コントロール下で培養試験を行い、生育および生存特性について調査、解析する。

備考

研究代表者:川井浩史教授(神戸大学内海域環境教育研究センター)

課題代表者

河地 正伸

  • 生物・生態系環境研究センター
    生物多様性資源保全研究推進室
  • 室長
  • 博士(理学)
  • 生物学
portrait

担当者

  • 功刀 正行