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新規環境・技術リスクの社会的ガバナンスの国際比較(平成 16年度)
An international comparison of societal risk governance of newly emerging environmental and technological risks

予算区分
KB JST
研究課題コード
0204KB459
開始/終了年度
2002~2004年
キーワード(日本語)
リスク・ガバナンス, 新しいリスク, 環境リスク, 技術リスク
キーワード(英語)
RISKGOVERNANCE,NEWLYEMERGINGRISK,ENVIRONMENTALRISK,TECHNOLOGYRISK

研究概要

不確実性が優先する技術・環境リスクを社会的にマネージメントするためには、1)利害関係者のリスク認知とその価値、2)多様な科学的知見とリスクシナリオの生成、3)期待費用・便益分析の有効性とその限界、4)他のリスク(代替、転化リスク)とのトレードオフ、5)マネージメントのプロセスの信頼性、合法性、参加者(利害関係者)の役割と責任、6)リスクのとり方とその代替性(選択性、非選択性、公的、私的な保険と損害賠償)等々の総合的かつ多元的分析が必要となる。本研究は、1)食品安全リスクと2)電磁波の健康リスクを取り上げ、社会的なガバナンスの評価の共通的な枠組みを、国際的な研究団体(IRCG,SRA)と協議して構築しようとするものである。

全体計画

電磁波の健康リスクに関する一般の方の認識や電磁界発生源の調査などを行うほか、低周波磁界の健康リスク評価の現状とリスクガバナンスに関するシンポジウムを開催し、利害関係者の意見を集約する。これらを総合し、国際的に議論されている「予防原則」の問題点等を明らかとする。

今年度の研究概要

沖縄での追加調査を合わせ再解析。9月にリスクガバナンスの専門家であるRenn博士を招聘して国際ワークショップを開催するほか、WHOはじめ諸外国のリスクガバナンスの動向について調査する。一方、我が国の産業界はじめ利害関係者のリスク認知やガバナンスに関する面接調査等を予定。

備考

研究代表者:池田三郎(筑波大学名誉教授)・前田恭伸(静岡大学工学部 助教授)・西沢真理子(シュツットガルト大学 リサーチフェロー)・水野敏明(WWFジャパン 研究員)・山田友紀子((独)食品総合研究所)・功刀由紀子(愛知大学 教授)

課題代表者

兜 眞徳

担当者