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シロイヌナズナのアスコルビン酸合成遺伝子を導入した遺伝子組換え植物の開発(平成 16年度)
Generate of transgenic plants that are introduced ascorbic acid-biosynthesis genes from Arabidopsis

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0104AE202
開始/終了年度
2001~2004年
キーワード(日本語)
アスコルビン酸,シロイヌナズナ,遺伝子組換え植物
キーワード(英語)
ASCORBIC ACID,ARABIDOPSIS THALIANA,TRANSGENIC PLANT

研究概要

種々の環境ストレスにより引き起こされる植物への被害は、ストレスにより生じる活性酸素によって引き起こされている。アスコルビン酸はその抗酸化作用により活性酸素の消去に重要な働きを持つと考えられている。本研究は高等植物のアスコルビン酸合成に関与する酵素をコードする遺伝子L-Galactono-1,4-lactone dehydorogenase(AtGLDH)、GDP-mannnose pyrophosphorylase (AtGMP)を導入した遺伝子組換え体を作製し、アスコルビン酸含量の変化した植物の作製を行う。最終的にはこれらの植物におけるアスコルビン酸含量とストレス耐性能との相関を検討する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

13年度 センス、アンチセンス方向にAtGLDH及びAtGMPを発現するように改変した遺伝子をシロイヌナズナに導入し、遺伝子組換え植物の選抜を行う。14年度 遺伝子組換え植物の選抜を行いつつ、それらのアスコルビン酸含量の変化を測定する。15年度 得られた遺伝子組換え体における導入遺伝子のコピー数、発現量を調べる。16年度 14, 15年度の研究においてアスコルビン酸含量、遺伝子発現量の変化が見られた系統を用いて、活性酸素の発生を伴うストレス(オゾン、UV-B)に対する耐性をみる。

今年度の研究概要

平成15年度までに得られた遺伝子組換え体からさらに導入遺伝子がホモになった系統をカナマイシン耐性により選抜する。こうして選抜することができた系統についてAtGLDH遺伝子の発現量及びアスコルビン酸含量を順次測定していく予定である。また、アスコルビン酸含量が変化した組換え体についてストレス耐性能を調べる予定である。

課題代表者

玉置 雅紀

  • 生物多様性領域
    環境ストレス機構研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(農学)
  • 生物学,農学,生物工学
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