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ダイオキシン類の新たな計測法に関する研究 (平成 13年度)
Study on the new method of measuring polychlorinated dibenzodioxins

予算区分
AA 重点特別
研究課題コード
0003AA170
開始/終了年度
2000~2003年
キーワード(日本語)
ダイオキシン類,簡易測定法,低分解能ガスクロマトグラフ質量分析計
キーワード(英語)
DIOXINS, PCDDS, PCDFS, GC/MS, SIMPLIFIED MEASUREMENT

研究概要

ダイオキシン類に関する検査体制の整備や、調査研究及び技術開発の推進が必要となっている。ダイオキシン対策を講ずる上で、簡易測定分析など、新たなダイオキシンの分析法の果たす役割は大きいと考えられ、そのような分析法の開発の需要は、非常に大きいといえる。ダイオキシン類は毒性が高く、また存在量の極めて少ない汚染物質であり、その分析は最も難しい超微量分析である。圧倒的に多量の共存物質を除き、且つ極めて微量を測定しなければならない。現在、キャピラリカラムガスクロマトグラフ/高分解能質量分析法により、環境試料の微量測定ができる。また、高分解能質量分析法をもってしても、その選択性は十分ではなく、試料の分析にあたっては装置にかける前に、多段階のクリーンアップ操作によって夾雑物を除去しなければならない。これは、分析にかかる時間と人手を必要としており、結果として分析コストの1/3以上を占めていると推定される。ダイオキシン分析を複雑にしているもう一つの要因はダイオキシン類の異性体は多数あり、有毒なダイオキシンはその一部であるが、その各異性体を測定しなければ正確な毒性評価が定まらないことである。現状の分析法は多くの試行の上で研究されてきたものであり、今後も基準的な公定分析法として残るものと考えられる。新しい分析法は、現行分析法の欠点を補って、ダイオキシン対策をすすめる上での実践的な分析法を開発することを目的としている。

全体計画

ダイオキシン類の微量分析技術の開発とダイオキシン類を迅速に計測する手法の開発を、産官学の協力のもとで行うことにより、ダイオキシン類問題の全体像及び詳細な分布(汚染)状況を明らかにし、それらの対策を促進する。
次のサブテーマに分けて研究を推進する。
サブテーマI.ダイオキシン類分析に関わる標準物質に関する研究
I-1.標準物質の調整と評価に関する研究ダイオキシン類の標準物質の調整と種々の濃度評価を行う。産官学の分析機関の協力のもと、濃度検定を行い、分析法の評価を行い、その確立に貢献する。
I-2.標準物質の安定性に関する研究 ダイオキシン類の標準試料の安定性について、様々な媒体(試料)について調査・検討を行う。
サブテーマII.ダイオキシン類の簡易計測法の開発に関する研究
II-1.低分解能GC/MSを用いたダイオキシン類の同定手法に関する研究
低分解能GC/MSによる計測法と高分解能GC/MSと比較し、適用可能な試料の種類及び範囲、必要な前処理方法等を検討し、必要に応じて装置及び計測法を改良する。
II-2.バイオアッセイ法の分析手法に関する研究
新規開発及び既存の手法の前処理を含めた最適化を通じて、迅速・簡便なダイオキシン類の検出に有効なバイオアッセイ法について検討する。
II-3.前処理の簡易化に関する研究
分析前処理の簡易化を行い、における問題点、改良点などを明確にし、その実用性、適用範囲等について検討する。
サブテーマIII.ダイオキシン類のオンサイト測定法に関する研究
III-1.排ガスのリアルタイムモニタリング手法の開発に関する研究
焼却施設などの排ガスのリアルタイムモニタリング手法の開発・改良を行い、現場での応用を目指す。
III-2.移動型ダイオキシン類測定手法の開発に関する研究
移動型ダイオキシン分析手法の開発。改良を行い、現場での応用を目指す。

今年度の研究概要

サブテーマI.ダイオキシン類分析に関わる標準物質に関する研究
サブテーマII.ダイオキシン類の簡易計測法の開発に関する研究
サブテーマIII.ダイオキシン類のオンサイト測定法に関する研究
に関して研究を推進する。

課題代表者

伊藤 裕康

担当者

  • 森田 昌敏
  • 橋本 俊次環境計測研究センター
  • 安原 昭夫
  • 白石 不二雄