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金属発がん抑制因子としてのメタロチオネインの役割 (平成 13年度)
Role of metallothionein as a defensive factor against the metal carcinogenesis

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0001CD067
開始/終了年度
2000~2001年
キーワード(日本語)
金属発がん, メタロチオネイン, 遺伝子欠損マウス, 砒素, カドミウム
キーワード(英語)
METAL CARCINOGENESIS, METALLOTHIONEIN, KNOCK-OUT MOUSE, ARSENIC, CADMIUM

研究概要

ヒトがんの原因として環境発がんが問題となっており、環境発がん物質には、有害化学物質の他に砒素やカドミウムなどの金属化合物が知られている。特に、砒素に関しては中国やインドなどでおよそ500万人に中毒症状が認められており、今後、砒素による発がんが懸念されている。一方、生体内において金属毒性に対する防御因子としてメタロチオネイン(金属結合タンパク質)が知られている。しかしながら、金属発がんにおけるメタロチオネインの役割については、明確にされていない。そこで、本研究では、メタロチオネインのI型およびII型の発現を抑えたメタロチオネイン遺伝子欠損マウスを用いて、金属発がんに対する生理的レベルでのメタロチオネインの防御効果を明らかにすることを目的とする。

全体計画

12-13年度:以下の項目について検討する。
(1)金属化合物によるDNA損傷に対するメタロチオネインの防御効果:メタロチオネイン遺伝子欠損マウスおよびその野生型マウスに無機砒素の代謝物であるジメチルアルシン酸(DMA)あるいはカドミウムを投与して、DNA損傷の程度を両マウス間で比較する。
(2)金属発がんに対するメタロチオネインの防御効果:メタロチオネイン遺伝子欠損マウスおよびその野生型マウスに下記に示す金属化合物の単独投与あるいは発がんイニシエーター (7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセンまたはベンゾ[a]ピレン)との併用投与を行い、各臓器での腫瘍発生の有無をマウスの腫瘍発生率やマウス1匹あたりの腫瘍数などを指標に、両マウス間で比較する。また、この時に発生した腫瘍の悪性度も両マウス間で比較検討する。 (1)DMA単独あるいは発がんイニシエーターとの併用による肺がん、膀胱がんおよび皮膚がん
(2)カドミウムによる前立腺がんおよび睾丸腫瘍

今年度の研究概要

メタロチオネイン遺伝子欠損マウスおよびその野生型マウスにDMAの単独投与あるいは発がんイニシエーター (7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセンまたはベンゾ[a]ピレン)との併用投与を行い、肺、膀胱並びに皮膚での腫瘍発生の有無をマウスの腫瘍発生率やマウス1匹あたりの腫瘍数などを指標に、両マウス間で比較する。また、カドミウムによる前立腺がんおよび睾丸腫瘍の発生についてもメタロチオネイン遺伝子欠損マウスを用いて同様に行う。

課題代表者

佐藤 雅彦