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D-1 東シナ海における長江経由の汚染・汚濁物質の動態と生態系影響評価に関する研究 (平成 13年度)
D-1 Research on dynamics of environmental pollution through the Changjiang River and its effect on marine ecosystem in EastChina Sea.

予算区分
BA 環境-地球推進
研究課題コード
9901BA268
開始/終了年度
1999~2001年
キーワード(日本語)
汚濁物質, 東シナ海, 長江, 海域生態系, 環境影響評価
キーワード(英語)
POLLUTANT, EAST CHINA SEA, CHANGJIANG RIVER, MARINE ECOSYSTEM, ENVIRONMENTAL IMPACT ASSESSMENT

研究概要

経済発展の著しい長江流域からは、大量の汚濁・汚染物質が長江河口域及び東シナ海に流入している。特に農業生産増大の結果として農薬、肥料使用量の増大、あるいは工業生産の増大にともなう重金属類、有害化学物質の排出が増大し、それらの海洋生態系への影響が危惧されている。豊富な水産資源に恵まれた東シナ海は、我が国の漁業資源確保にとって重要であり、生物多様性も豊富である。また今後、長江流域の経済発展にともなう流域の土地利用変化あるいは三峡ダムの完成は、当該海域に流入する淡水量、流砂量、栄養塩類、農薬等有害化学物質などの汚染・汚濁負荷の質・量に大きな変化を与えると考えられる。それらが海洋環境・生態系に及ぼす影響を予測していくことは急務である。本研究では汚染物質の動態を含めた海洋環境予測手法の開発により、国際的連携の下に、東シナ海の海洋環境管理手法の確立を目的とする。

全体計画

13年度:長江河口域で日中共同調査を実施、流入汚濁物質の定量と河口域生態系の汚濁負荷流入にともなう遷移機構を明らかにする。また、現場海域における汚染・汚濁物質の海洋生態系への取り込みと高次生態系への生物濃縮経路を明らかにする。これらの成果を基に長江経由の汚染・汚濁物質の海洋生態系内での物質循環モデル開発を行う。

今年度の研究概要

長江河口域〜海洋域で、生態系を介した生物種への化学物質の蓄積過程の解明に重点をおいた調査を行う。また,化学物質の生物への取り込み動態を実験系で評価し、調査と合わせて長江河口域の生態系を介した汚染・汚濁物質の輸送循環機構に関する総合解析を行う。
また,長江河口沖で採取された海底堆積物中の有害化学物質の定量的把握を引き続き行い、年代測定の結果を踏まえて過去数十年間に渡り堆積した有害化学物質の総量の推測を行う。
さらに、長江からの淡水供給、大気からの降雨による淡水供給及び大気循環に伴う海表面での風応力を組み込み、長江河口域及び東シナ海の流動長期シミュレーションを行う。観測データと衛星データによる検証を行う。汚染・汚濁物質の海洋生態系への取り込と循環過程を組み込んだ生態系モデルを、現場観測データにより検証し、影響予測手法を開発する。

備考

[外国共同研究機関]中国科学院地理科学与資源研究所,華東師範大学

課題代表者

渡辺 正孝

担当者

  • 渡邉 信
  • 高松 武次郎
  • 村上 正吾
  • portrait
    徐 開欽資源循環・廃棄物研究センター
  • 越川 海地域環境研究センター
  • portrait
    牧 秀明地域環境研究センター
  • 越川 昌美地域環境研究センター