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東アジア地域の持続的発展に関する環境総合診断システムの構築に関する研究 (平成 13年度)
Development of Integrated Assessment System for Sustainable Development in East Asia

予算区分
CB 文科-振興調整
研究課題コード
9702CB128
開始/終了年度
1997~2002年
キーワード(日本語)
東アジア地域, 持続的発展, 環境診断, シミュレーションモデル
キーワード(英語)
EAST ASIA, SUSTAINABLE DEVELOPMENT, DIAGONISTIC TOOL, SIMULATION MODEL

研究概要

以下の重点研究課題を効率的に遂行するために、支援協力員が研究の支援的業務を行う。
(1)地理情報システムやエキスパートシステム等を活用した環境総合診断システムに関する研究
(2)東アジア地域での大気物質輸送、循環に関するモデル結果表示の高度化とネットワーク化
(3)熱帯林生態系の長期変動モニタリングのための基礎的研究
(4)東アジアにおける生物多様性インベントリーシステムの構築に関する研究

全体計画

平成9年度
(1)-1 GISを用いて地形図や主題図のディジタル化を行うとともに、統一座標系上でのデータベース作成を行う。
(1)-2 比較的単純な生態系を持つと思われるインドネシアロンボク島をフィールドとして、マラリア流行、媒介蚊生息と環境条件との関連性についてGISを用いた解析手法の開発を行う。
(2) 土地利用被覆変化プロジェクトのホームページを作成し、その上に収集・整理したアジア・太平洋地域の土地利用・被覆データベースを掲載する。
(3) 東南アジアにおける長期観測プロットデータに関する情報を集め、データベースを作成する。
(4) 環境庁・大学・博物館等、国内外の研究・教育・行政機関等の有する生物多様性関連情報を検索し、整理・比較する。
平成10年度
(1)-1 GISを用いたデータベースを作成し、そのデータの空間解析により流域モデルに必要となるパラメータを抽出する。
(1)-2 インドネシアロンボク島を対象にマラリア媒介蚊の発生を規定する要因の解明を行う。中国南部地域を対象にマラリア、デング熱流行に関する情報収集、データベース化を計る。
(2) 20kmグリッドメッシュで中国全土、2kmグリッドメッシュで中国の4地域(200km四方)の土地利用するための都市拡大のモデルを作成する。
(3) 空中写真判読技術から得られたデータと地上で得られた観測データを用いて、東南アジア地域の森林構造や樹冠構造を解析する。
(4) 環境の変化に対して感受性が高いことが指摘されている生物分類群として蘚苔類に着目し、まず、蘚類多様性保全調査等の基盤である種名(正式学名・異名)に関するデータベースを作成する。
平成12年度
(1)-1 上記マクロスケールモデルを基に、水文素過程毎に高度化を図った各数学モデルのデータ入出力を効率よく実行するインターフェイスをUNIX上で開発する。
(1)-2 前年度までに作成したデータベースを用い、マラリア、デング熱流行と環境要因との関連性の解析を行うためのシステム開発作業を行う。
(2) 河北平原を対象に2030年までの都市拡大を予測してそれに伴う地下水揚水シナリオを作成し、それを境界条件として与えて地下水位変化予測シミュレーションを行う。
(3) 空中写真判読技術から得られたデータと地上で得られた観測データをドッキングさせて、リモートセンシング的に林冠層の3次元構造や地上部現存量の解析が行えるようなシステムを構築する。
(4) 蘚苔類のうち、苔類・ツノゴケ類の、リンクシステムを導入し、各データベースの統合化を行い、「日本産蘚苔類インベントリーシステム」の構築を目指す。

今年度の研究概要

(1)-1 広域を対象とした衛星画像データの解析を実施し、流域モデルの入力パラメータや計算結果の較正に必要な植生、水文情報の抽出手法を開発する。さらに、抽出された最新の情報をモデル計算過程に半自動的に組み込むためのインターフェイスを開発する。
(1)-2 これまでに作成したデータベースに基づき、マラリア、デング熱流行と環境要因との関連性を解析する。上記結果に基づき、地球温暖化等の環境変化による健康影響を総合的に診断するための環境地理情報システムを構築、提案する。
(2) 都市拡大モデル、地下水位変化モデルに人口、GDPの将来変化シナリオを与えて、対象地域の地下水位の将来変化を予測するシミュレーションモデルを作成する。併せて、このモデルの汎用性と信頼性を高める。
(3) 森林構造などの解析結果をもとに森林変動パターンのモデル設計や地上部現存量の推定を各生態毎に行い、ランドスケープ管理に向けたデータベースを作成する。更に、熱帯雨林の地上部現存量の変動が長期にしかも簡単な方法により推定できるシステムの構築を試みる。
(4) データベースのリンクシステムについて検討し、これまでに作成した前述の各データベースを統合化させるシステムを完成させるとともに、並行して、各データベースについて最新データによるアップデートを実施し、「日本産蘚苔類インベントリーシステム」の構築を目指す。また、データベースのネット対応・博物館等のデータベースとの連携等の検討も行う。

課題代表者

大坪 國順

担当者

  • 渡辺 正孝
  • 小野 雅司
  • 奥田 敏統
  • 清水 英幸地域環境研究センター