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2018年6月19日

一ノ瀬主任研究員がつくば科学教育マイスターに認定されました!

一ノ瀬俊明主任研究員(地域環境影響評価研究室)が、つくば科学教育マイスターとして認定されました。つくば科学教育マイスター制度は、つくば市民を対象として科学教育に大いに貢献した研究者などをマイスターとして認定し、科学教育の促進につとめる制度です。一ノ瀬主任研究員は、これまでつくば市内の小中学校で出前教室を多数行い、国立環境研究所内でも一般の方や大学生を対象に科学のおもしろさを伝える活動をしてきました。

つくば科学教育マイスターに認定された一ノ瀬氏
認定式の様子(左:一ノ瀬主任研究員、右:五十嵐立青つくば市長)

6月7日につくば市役所にて認定式が行われました。今回の認定式では、一ノ瀬主任研究員が普段子どもたちを対象に行っている「身近な熱の世界」の実験も披露。

実験披露の様子
「身近な熱の世界」の実験中

実験では、片側だけ開けた窓ガラスの手前と向こう側の両方に人がいる様子(写真左下の黒い服の女性と黄色い服の男性)を、一ノ瀬主任研究員が赤外線カメラで撮影しています。このカメラは、すべての物質から放射されている赤外線を熱分布として画像化するものです。カメラの映像はスクリーン(写真右)に投影され、左側には、一ノ瀬主任研究員から見て開いた窓ガラス越しの人物(黄色い服)が映っています。では、スクリーンの右側に映っているのは何でしょうか?これは、ガラスがはまっている窓の様子です。本来、赤外線はガラスを通り抜けないので、ガラス窓の向こう側にいる人物は赤外線カメラに映らないはず。しかし、ぼんやりと何かが映っているようです。このカラクリを、一ノ瀬主任研究員は次のように説明しました。

『窓ガラスには、黄色い服の人物とは別の人物の姿がぼんやりと映っています。一般に、赤外線は物体に当たるといったんその物体に吸収されるのですが、窓ガラスや金属などの表面に当たると、すべて吸収されるというわけではなく、一部が反射されます。反射した赤外線は赤外線カメラにも捉えられ、ガラスの表面温度として画像化されます。また、ガラスに映りこんだ物体があれば、その表面温度も混ざりあったような熱画像が得られます。今回、スクリーン右側に映っているのは、窓ガラスの表面温度と、ガラスに映り込んだ人物(黒い服)の表面温度とが混ざり合った像です。』

科学教育マイスターとしての意気込みも聞いてみました。

『このような内容は、地球温暖化のメカニズムや気候変動への適応の考え方を理解する上で重要な知識なのですが、中学高校のカリキュラムにおいてもきちんと扱われているとはいえず、大人でも理解できている人は少ないと思います。環境科学の本質をとらえたわかりやすい科学実演を通じて、青少年の皆さんの「気付き」につなげていきたいと思います。』

つくば科学教育マイスターとしての今後の活躍に期待です!

参考:つくば市のつくば科学教育マイスター紹介ページ
http://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/kagaku/1003910.html