夏の大公開2019 開催報告
「地球と自分の将来のために何ができるかな?
〜目指せ!ドクターSDGs〜」

2019年7月20日(土)9:30〜16:00 国立環境研究所にて
2019.8.6

国立環境研究所 夏の大公開2019

梅雨明けを間近に控えた、暑い暑い夏休み最初の土曜日、国立環境研究所は今年も夏の大公開を開催しました。今年はなんと6千人を超えるご来場者を迎え、大盛況の一日となりました。  社会環境システム研究センターも、様々な企画を実施し、小さなお子さんから大人の方までたくさんの方に楽しんでいただきました。企画内容とあわせて、当日の様子を報告します。

SDGsカード釣りゲーム!

SDGs(えすでぃーじーず)って聞いたことありますか?環境問題や、社会で起こっているいろんな問題にみんなで取り組んでいくための目標のことです。ゲームを通して、SDGsについて知り、どうやったらいろんな問題を解決できるか考えてもらいました。

17種類の魚にSDGsがかくれています。釣るのが意外と難しい。
釣れたゴールが書かれたコースターをプレゼント。鍋やフライパンの汚れを取るスクレーパーとしても使えます。

ドクターSDGsになろう!かんきょうクイズ大会!

今、日本や世界がいろんな環境問題に頭を悩ませています。どんなことが問題になっているのでしょうか?どうしたら解決できるのでしょうか?みんなでクイズに挑戦しながら考えてもらいました。クイズに正解したらドクターSDGs?!合格点を取った人には記念品とドクターの証をプレゼントしました。

小学生から大人の方までたくさんご参加いただきました。
クイズが結構難しい。最後まで残った人はすごい!

温度とくらしの不思議な関係~身近な熱の世界~

赤いTシャツと緑のTシャツ、着ているとどちらが暑くなるでしょう?赤外線サーモカメラを使って身の回りの熱環境とくらしの関係を学びます。赤外線を使うと見えないものを見ることができるんです!つくば科学教育マイスターの一ノ瀬主任研究員が解説しました。

9色のシャツを屋外で日光にあてたときにどれだけ温度が変化するかを測定した実験の動画を上映しました。

エコな行動を考えよう!~SDGsアクションツリー~

あなたが普段取り組んでいるエコな活動はなんですか?これから社会のみんなでやってみようと思う取り組みはなんですか?みんなが考えるひとりひとりのエコアクションを集めて、環境を守る豊かな森を作ってもらいました。今年は600近くのアクションが集まりました!

それぞれのアクションを書いてくれています。
森の中のすぎな場所に書いたアクションのシールを貼ってもらいました。

気候変動適応センター 実施企画
絵巻物を作ろう!気候変動「適応」絵巻工房/いまなぜ気候変動「適応」なの?

昨年12月に設立された気候変動適応センターも出展しました。特に適応の行動を学ぶことのできる絵巻物は大人気で、たくさんの子どもたちが積極的に参加していました。ポスター展示では、大人の方を中心に気候変動の影響や影響への適応について解説しました。詳細は気候変動適応センターのウェブサイトの報告ページをご覧ください。

気候変動適応センターのウェブサイト A-PLAT
いまなぜ気候変動「適応」なの?
-国立環境研究所夏の大公開2019に出展しました-
http://www.adaptation-platform.nies.go.jp/report/20190720.html 

最後に

今年は、SDGsをテーマとした企画を多く実施しました。ひとりでも多くの方が、SDGsについて知ることを通じて、地球と自分の未来のためにどんな行動ができるか、それはひとりで取り組むものなのか誰かと一緒にするものなのか、など、私たちのこれからの生き方について少しでも考えるきっかけになればと思います。

(文・写真 杦本友里:社会環境システム研究センター)