環境研災害研究Q&A_X4
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環境創生研究:被災地の着実な環境回復・復興解説QA被災地の復興支援を進めるために必要な地域情報をどのように収集しているのですか?新地町で実証している地域情報収集・発信システム「くらしアシストタブレット」は、次の3つの機能を備えています。(1)地域エネルギーアシスト タブレット端末を通じて各家庭の電気・ガス・水道などのエネルギー使用量を「見える化」することで省エネルギー意識を高めます(図1)。「くらしアシストタブレット」を活用した省エネキャンペーンでは、参加したモニター22世帯平均で7%(最大は26%)の節電を達成し、見える化による省エネ効果の可能性が示唆されました。(2)生活アシスト 被災地復興に欠かせないまちづくり情報や災害情報、イベント情報など自治体からの情報発信と、それに対して住民がフィードバックできる機能を設け、生活情報の効果的な提供を目指します。また、地域の公共交通、住民の健康・福祉に関する機能を付加することも検討しています。(3)情報共有アシスト 掲示板やアンケート、住民が地図上に地域情報を書き込んで共有できる地域情報マップは、自治体の住民ニーズ把握に役立てるとともに、住民同士のコミュニケーションと地域の絆づくりに寄与します。たとえば、福島県新地町ではタブレット端末による地域情報の収集・発信システムを開発、実証中です。その一環として、システムを通じた省エネルギー行動促進は一定の効果があることが分かりました。13図1 地域エネルギーアシスト機能による家庭消費電力の見える化図2 省エネキャンペーンの経過表示画面の例18

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