環境研災害研究Q&A_X4
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環境回復研究❷:環境動態、被ばく、生物・生態系解説QA屋外環境侵入遮へい浮遊浮遊空気(浮遊粉じん)の吸入室内空気(浮遊粉じん)の吸入外部被ばく外部被ばく室内環境線量測定行動記録土壌中放射性セシウムハウスダスト中放射性セシウム飲食物中放射性セシウム土壌の摂食ハウスダストの摂食飲食物の摂取原発事故直後から福島県飯館村や関東周辺のホットスポットと呼ばれる地域で、追加被ばく(本来自然界にある放射線とレントゲン等の医療被ばく以外の被ばく)線量を調べています。外部被ばく線量に関しては、放射性セシウムの土壌沈着量をベースに、屋外滞在時間、建物による遮蔽を考慮したモデル式を構築しました。内部被ばく経路は、食事の摂取、屋外での土壌の摂食(砂遊びなどで手に着いた土を口にする)、大気粉塵の吸引、室内ダストの摂食、室内空気の吸引を想定し、外部被ばくと同様、土壌沈着量をベースにモデル化しました(図1)。文部科学省の放射線量データ(2011年)をもとに、このモデルを用いて最初の1年(初期の放射性雲による被ばくを除く)の被ばく線量を推計しました。その結果、全追加被ばく線量の90%以上は外部被ばくと推定されました(図2)。大部分は外部被ばくで、東日本での事故後1年間の原発事故由来の被ばく線量の90%以上は外部被ばくによるものと推計されます。原発事故による放射線被ばくの主な原因は何でしょうか?12図1 放射性セシウムによる主な被ばく経路図2 福島県のある市町村における‥追加被ばく線量の内訳食事外部被ばく屋外大気<1%屋内ダスト<1%室内空気<1%土壌<1%97%3%17

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