Ⅰ-1.災害廃棄物や放射性物質に汚染された廃棄物の適正な処理・処分
1.災害廃棄物への対応
地震や津波により発生した大量の災害廃棄物の問題に対応するため、震災発生直後に専門家等で構成する「震災対応ネットワーク」を立ち上げ、現場で生じる様々な技術的課題に応じて情報・知見を集約・整理して塩分を含んだ廃棄物の処理方法、津波堆積物への対応、仮置場の可燃性廃棄物の火災予防等に関する各種技術情報を作成・提供し、環境省や被災地自治体等による現地対応を支援しました。
【災害廃棄物に関する自治体担当者・専門家向け各種技術情報】
- 仮置場の可燃性廃棄物の火災予防(第二報補遺)
- 仮置場の可燃性廃棄物の火災予防(第二報)
- 災害廃棄物の発生原単位について(第一報)
- 廃石膏ボードの取り扱いについて
- 津波被災地域において浄化槽を撤去する際の汚泥の処理方法について(第一報)
- 仮置場の可燃性廃棄物の火災予防(第一報)
- 災害廃棄物の野焼きについて(第一報)
- 津波堆積物への対応について(第二報)
- 下水の処理方法について(第一報)
- 災害廃棄物の重量容積変換について(第一報)
- PCB含有廃棄物について(第一報:改訂版)
- 津波がもたらしたヘドロへの対応について(第一報)
- 仮置場の設置と留意事項(第一報)
- 塩分を含んだ廃棄物の処理方法について(第三報)
- 水産廃棄物の処理方法について(第二報)
また、海水被り瓦礫や津波堆積物の適正処理、仮置場火災防止等に関する緊急的調査研究を実施し、環境省通知等に適宜反映しました。さらに、環境省が編成する巡回チーム等に研究者を派遣し、災害廃棄物仮置場火災予防など個別課題への現地調査・技術的助言を精力的に実施しました。
海水被り木くずの焼却試験(所内熱処理プラント)
災害廃棄物仮置場火災予防モニタリング
2.放射性物質に汚染された廃棄物への対応
広範囲に発生した多量かつ多種多様な放射性物質汚染廃棄物の問題に対処するため、これまで蓄積してきた廃棄物管理研究分野の知見・経験・ネットワークを最大限活用して、汚染廃棄物中の放射性セシウムの基礎物性や燃焼時の挙動予測、焼却灰等からの溶出性評価、土壌等の吸着能評価、埋立層内挙動のモデリングと予測、浸出水処理技術の評価、測定分析方法の標準化など、適正な処理処分のための調査研究を実施しています。
得られた知見は環境省災害廃棄物安全評価検討会に随時提供し、放射性物質汚染対策特措法に基づく各種技術基準やガイドライン策定等に活用されています。
また、これらの調査研究・活動等を通じて得られた知見・成果等を技術資料「放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分」としてとりまとめ、同資料を分かりやすく紹介した概要版とともに弊所ホームページ上で公開し、国や関係自治体、関係事業者など各方面で活用されています。

