研究課題詳細表示
《研究課題コ−ド》0105AA207
《研究課題名(日本語)》流域ランドスケープにおける生物多様性の維持機構に関する研究
《研究課題名(英語)》Studies on aquatic biodiversity at hierarchical landscape scales ranging from microhabitats to watersheds
《予算区分》AA 重点特別
《開始/終了年度》2001〜2005
《研究目的・目標》
本プロジェクトでは、流域を構成する様々なランドスケープを客観的に定義し、その質、量、および配置と生物多様性との関係を導き出すことによって、ランドスケープの分断・縮小が生物多様性におよぼす影響を評価する。そして生態系保全を流域 レベルの空間スケールで行うための生物多様性予測モデルの開発を行う。
《全体計画》
地形や植生あるいは物理化学的条件の異なるランドスケープ間で、それを生息環境として利用する水生生物の群集構造や多様性の違いを現地調査によって把握する。また、水生生物の多様性を流域レベルのマクロな空間スケールで予測するために有効なランドスケープのパラメータを把握する。一方で、水生生物多様性データベースを作成する(13年度~14年度)。各流域の地形図、気候区分図、植生図などの自然環境を地理情報化する。その上で、この地理情報システム(GIS)から判読できるランドスケープの特徴を手がかりに、マクロな空間スケールで水生生物の多様性を予測するモデルを構築する。(15年度~16年度)生物多様性データベースを上記の地理情報システムに載せ、上記のモデルの予測結果と現実の生物分布とを比較対照することで予測モデルの性能を評価する。(17年度)
《前年度の成果概要》
流域および局所生態系スケールで景観要素(土地利用、ダムによる分断、自然地形、植生)と生物群集、水質との関係を調査した。またさらに大きな空間スケールでのGIS解析にむけて、各種データベースの整備を行った。中でも北海道全域を対象とした淡水魚類データベースは計8,358地点の魚類相の情報を収録した完成度の高い、実用的なデータベースとなった。
《今年度の研究概要》
上記データベースを用い、北海道の淡水魚類群集の地理的分布を解析するとともに、ダムによる生息環境分断と直線化による均質化の影響を評価する。また引き続き、流域・局所生態系で景観要素と生物群集の関係を調査解析し、人間活動が水生生物の多様性に及ぼす影響を明らかにし、その生態学的なメカニズムの解明を行う。
《備考》
共同研究者:金子正美(酪農学園大学),高田雅之(北海道環境科学研究センター)・三橋弘宗・田中哲夫(兵庫県人と自然の博物館),角野康郎(神戸大学),田渕俊雄(前東京大学),黒田久雄(茨城大学)
《課題代表者》高村典子
《担当者》○高村典子(生物多様性研究プロジェクト),福島路生
《キーワード(日本語)》
流域,ため池,景観,保全,生物多様性,河畔林,水生植物
《キーワード(英語)》
BIODIVERSITY, WATERSHED, LANDSCAPE, LAKE, RIVER, IRRIGATION POND, AQUATIC MACROPHYTES