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《研究課題コ−ド》1112AQ005
《研究課題名(日本語)》外来種オオミノガヤドリバエの侵入によるオオミノガの絶滅可能性
《研究課題名(英語)》Extinction probability of the big bagworm, Eumeta variegata, by the exotic parasitoid, Nealsomyia rufella
《予算区分》AQ センター調査研究
《研究経費》65万円
《開始/終了年度》2012〜2013
《研究概要》
外来生物の侵入は、在来の生物個体群の存続に大きな影響を与える。オオミノガは、かつては関東以南でどこにでも見られる普通種であったが、近年個体数が著しく減少している。この最大の原因は、90年代にオオミノガの捕食寄生者であるオオミノガヤドリバエが日本へ侵入したためであると考えられている。現在では、北は関東までオオミノガヤドリバエの分布が確認され、幾つかの地域でオオミノガは絶滅危惧I類・II類などに指定されている。本研究では、ヤドリバエ寄生状況の調査を行いオオミノガ個体群の推移と絶滅の可能性について調べる。また、本来の分布域は東南アジアであるオオミノガヤドリバエが、どのような経路で日本に侵入したかを明らかにする。
《研究の性格》
主たるもの:基礎科学研究
従たるもの:応用科学研究
《全体計画》
外来生物の侵入は、在来の生物個体群の存続に大きな影響を与える。オオミノガは、かつては関東以南でどこにでも見られる普通種であったが、近年個体数が著しく減少している。この最大の原因は、90年代にオオミノガの捕食寄生者であるオオミノガヤドリバエが日本へ侵入したためであると考えられている。現在では、北は関東までオオミノガヤドリバエの分布が確認され、幾つかの地域でオオミノガは絶滅危惧I類・II類などに指定されている。本研究では、ヤドリバエ寄生状況の調査を行いオオミノガ個体群の推移と絶滅の可能性について調べる。また、本来の分布域は東南アジアであるオオミノガヤドリバエが、どのような経路で日本に侵入したかを明らかにする。
《前年度の成果概要》
23年度の寄生率の調査によって、九州から北関東までの調査を行ったほぼすべてのオオミノガ個体群でオオミノガヤドリバエが高率で寄生していることが明らかになった。一方、オオミノガヤドリバエの高い寄生率にも関わらず、絶滅が危惧されたオオミノガ個体群の分布は日本全国で維持されていた。また、オオミノガヤドリバエのミトコンドリア16Sの塩基配列の解析結果から、日本に侵入したオオミノガヤドリバエの集団間変異は非常に小さいことが明らかになった。この結果から、オオミノガヤドリバエは過去に一度、もしくは少数回移入したわずかな個体から日本全国に急速に分布を拡大した可能性が示唆された。
《今年度の研究概要》
23年度調査結果と、調査地点に新たに調査地点を加えた24年度のオオミノガ個体群調査の結果と合わせて、オオミノガヤドリバエのオオミノガ寄生率に影響する要因の統計的な解析を行う。オオミノガとオオミノガに近縁なミノムシ、ミノムシの在来寄生者などを含む生物間相互作用を明らかにし、オオミノガヤドリバエの寄生によってオオミノガ個体群が絶滅する可能性について検討する。また、オオミノガヤドリバエとオオミノガの集団遺伝構造を複数のマーカーを用いてより詳細に解析し、オオミノガヤドリバエの日本への侵入と分布拡大のプロセスを明らかにする。
《課題代表者》石井弓美子
《担当者》○石井弓美子(生物・生態系環境研究センター),今藤夏子,高村健二,高村典子,田中嘉成
《キーワード(日本語)》
外来生物,オオミノガ,オオミノガヤドリバエ
《キーワード(英語)》
exotic species, Eumeta variegata, Nealsomyia rufella