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《研究課題コ−ド》0810AH002
《研究課題名(日本語)》釧路湿原シラルトロ沼の環境劣化とその原因の究明
《研究課題名(英語)》Study on factors of environmental degradation in Lake Shirarutoro, Kushiro Mire
《予算区分》AH 地環研
《研究経費》未定万円
《開始/終了年度》2008〜2010
《研究目的・目標》
北海道釧路湿原に位置するシラルトロ沼では、近年、アオコの発生や沈水植物の減少、ヒシ群落の拡大など、様々な問題が顕在化している。沼の集水域の大部分は、自然の山林や湿地であり、富栄養化に直結する大きな人為的汚濁源はないにも関わらず、水質の悪化や生物多様性の低下に歯止めがかからない状況であり、沼の生態系が非可逆な状態に遷移してしまうこと(レジームシフト)も懸念されている。本研究は、シラルトロ沼における環境劣化の現状を把握するとともに、その原因と機構を解明し、良好な湖沼環境の保全につなげることを目的とする。
《全体計画》
シラルトロ沼および流入河川での水質ならびに植生のモニタリングを実施し、富栄養化と最近の沈水植物群落の減少原因を明らかにする。
《前年度の成果概要》
シラルトロ沼の南部を覆う浮葉植物ヒシの分布状況を面的・定量的に評価するため,湖面写真の画像解析およびその空間統計学的処理(クリギング)をおこなった。ヒシの被覆度の季節変化から,南部のヒシ群落は生育が一様ではなく,流出河口付近で生長のタイミングが遅いことが明らかになった。その原因として湖水の流動や釧路川からの逆流の影響が考えられた。メモリー式の水温計と水位計の記録をもとに,釧路川からの逆流の到達範囲や継続時間,メカニズム等について検討した。また,沼の北部の水質に影響を与えていると考えられる流入河川や排水の現地調査を11月に実施した。
《今年度の研究概要》
引き続き、シラルトロ沼の生態系劣化の現状と原因について調査を進める。
《備考》
共同研究相手方:北海道環境科学研究センター 三上英敏、五十嵐聖貴
《課題代表者》高村典子
《担当者》○高村典子(環境リスク研究センター),赤坂宗光
《キーワード(日本語)》
自然再生
《キーワード(英語)》
restoration
《関連先》
重点3ー中核4 生物多様性と生態系機能の視点に基づく環境影響評価手法の開発