研究課題詳細表示
《研究課題コ−ド》0610AC593
《研究課題名(日本語)》陸域モニタリング
《研究課題名(英語)》Terrestrial Monitoring
《予算区分》AC 地球センター
《研究経費》 126620000万円
《開始/終了年度》2006〜2010
《研究目的・目標》
地球温暖化や水圏変化などの地球環境研究や行政施策に必要となる基礎的なデータを得るために、陸域生態系での炭素収支観測ならび生態系観測、陸水圏での水質のモニタリングなど陸域環境における重要なパラメータに関して国内外のネットワークを通した長期モニタリングを実施する。
《全体計画》
陸域生態系の炭素収支や水圏環境の変動の定量的評価を目指し、以下のモニタリングを推進する。(1) 森林生態系の炭素収支モニタリング:森林生態系の炭素収支の定量的評価を目指し、3箇所のカラマツ観測林(富士北麓フラックス観測サイト、天塩CC-LaGサイト、苫小牧フラックスリサーチサイト)において、二酸化炭素フラックスや林内の構成要別の炭素収支の測定、および林学的方法による森林の炭素収支の推定などを統合し、炭素収支観測手法の検証を行う。また、富士北麓サイトは、AsiaFluxの基幹拠点として、観測手法の標準化やアジア各地の森林での観測のネットワーク化などを進める。(2) 森林リモートセンシング:炭素収支観測などのポイントデータを広域化することを目的とし、森林のバイオマスや植物生理活性について各種スケールでの遠隔計測手法を開発し、広域炭素収支研究に向けた基盤情報(土地被覆、森林域の把握など)を整備する。(3) GEMS/Waterナショナルセンター:GEMS/Water(地球環境モニタリングシステム/淡水観測計画)プログラムのわが国のナショナルセンターとして、地方公共団体などの河川・湖沼における観測点の水質データを収集し、わが国の陸水環境概要を取りまとめる。また、わが国内の各観測サイトの精度管理などを行うとともに、GEMS/Waterの国際活動に対して技術支援を行う。(4) 摩周湖でのバックグラウンドモニタリング:GEMS/Waterベースラインステーションとして、人為的汚染の影響が少なく、長距離輸送・大気経由の負荷を反映しやすい北海道摩周湖で、定期観測により、水質ならびに水生生物調査を行う。また、残留性有機汚染物質の観測および今後の長期変動が見込まれる新規物質の検索を行う。(5) 霞ヶ浦での長期トレンドモニタリング:GEMS/Waterトレンドステーションとして、旧来から研究所の最も長い観測研究の一環として実施してきた茨城県霞ヶ浦の水質調査を引き続き、定期的に採水調査を行い、水質および水生生物データを取得整備する。データは多様な汚濁源を有する富栄養湖データとして、所内外の湖沼研究に提供する。
《前年度の成果概要》
(1) 森林生態系の炭素収支モニタリング:富士北麓サイトでの炭素収支観測を開始し、多分野からの手法でもって炭素収支の定量的評価を進めた。また、一つの集水域である手塩サイトでは、カラマツの生育により、大気−森林−土壌−水の一連のシステムでの炭素・窒素の循環過程の変化を追跡調査した。(2) 森林リモートセンシング:富士北麓サイトをモデル調査サイトとして、様々な遠隔計測手法を導入して、森林生態系の構造と機能の定量的評価に試みた。その一つの手法として、既存航空写真をデジタル処理することにより、森林の遷移過程が解析できる手法を開発整備した。(3)GEMS/Waterナショナルセンター:わが国における事務局機能を果たすとともに、GEMS/Waterの国際活動に対して技術支援を行った。(4) 摩周湖でのバックグラウンドモニタリング:人為的影響が極めて少ない特徴を行かして、地球規模での環境汚染状況を高度分析技術を活用た監視を継続した。(5) 霞ヶ浦での長期トレンドモニタリング:湖沼の水質汚濁の変遷から、汚濁源とその原因の解析などを目指して、多様な汚濁源を有する富栄養湖の水質の定期調査を継続した。
《今年度の研究概要》
(1)森林生態系の炭素収支モニタリング:富士北麓サイトにおいては、多分野からの手法でもって炭素収支の定量的評価を進める。特に土壌や林地残置有機物の炭素放出源としての機能の観測を強化する。また、手塩サイトでは、カラマツの生育過程を通して、炭素・窒素の生態系内の循環過程の追跡調査を継続する。(2)森林リモートセンシング:森林生態系の構造・機能の定量的評価に資するために、様々な遠隔計測手法を富士北麓サイトで評価検証するとともに、Asiaflux登録サイトなどへの展開を図る。(3)GEMS/Waterナショナルセンター:わが国における事務局機能を果たすとともに、GEMS/Waterの国際活動に対して技術支援を継続する。 (4)摩周湖でのバックグラウンドモニタリング:地球規模での環境汚染状況を高度分析技術を活用して、観測を継続するとともに、全球レベルの微量有機化合物など残留蓄積過程を解明する。(6)霞ヶ浦での長期トレンドモニタリング:多様な汚濁源を有する富栄養湖の水質の定期調査を継続し、長期観測によるデータの蓄積から水質汚濁の特徴などを解明する。
《備考》
共同研究機関:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター, 北海道大学大学院工学研究科, 信州大農学部, 静岡大学農学部、北見工業大学, 北海道環境科学研究センター, 北海道電力株式会社総合研究所, 宇宙航空研究開発機構
《課題代表者》藤沼康実
《担当者》○藤沼康実(地球環境研究センター),小熊宏之,高橋善幸,梁乃申,田中敦,今井章雄,稲葉一穂,岩崎一弘,松重一夫,上野隆平,高村典子,冨岡典子,西川雅高,高澤嘉一,武田知巳,中路達郎,平田竜一,犬飼孔,油田さと子,井手玲子
《キーワード(日本語)》
モニタリング,陸域生態系,淡水,炭素収支,フラックス,水質汚濁,リモートセンシング,摩周湖,霞ヶ浦,熱帯林,カラマツ
《キーワード(英語)》
MONITORING, TERRESTRIAL ECOSYSTEM, FRESH WATER, CARBON BUDGET, FLUX, WATER POLLUTION, ROMOTE SENSING, LAKE MASHU, LAKE KASUMIGAURA, TROPICAL FOREST, LARCH
《関連先》
重点1ーその他1(2) 陸域モニタリング