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《研究課題コ−ド》1517AO003
《研究課題名(日本語)》未規制燃焼由来粒子状物質の動態解明と毒性評価
《研究課題名(英語)》Atmospheric behavior and toxicity study of particulate matters from
un-regulated burning
《予算区分》AO 所内公募A
《研究経費》600万円
《開始/終了年度》2015〜2017
《研究概要》
排出実態が不明な農業残渣(稲わらなど)の燃焼など未規制の燃焼源から排出される粒子状物質(PM)について大気中の濃度変動測定や化学組成分析を行い、その実態を明らかにするとともに、捕集したPMの毒性評価を行う。さらに、未規制燃焼源から排出されるPMの排出量推計手法を構築する。
《研究の性格》
主たるもの:応用科学研究
従たるもの:基礎科学研究
《全体計画》
秋から冬に行われている農業残渣燃焼に伴う粒子状物質(PM)の実態解明、毒性評価、排出量推計手法の構築を行うため、以下の3つのサブテーマに分けて研究を行う。
1. 農業残渣燃焼に伴うPMの実態解明
茨城県などの中心市街地の周囲に田園が広がっている地域においてPMおよびガスの大気観測を行う。燃焼起源で排出される黒色炭素、CO、NOxおよび、植物の燃焼で放出されるカリウムやレボグルコサンとその異性体を指標とし、農業残渣燃焼とPMの大気中濃度の変動を比較する。
2. 毒性評価
大気観測時に捕集した農業残渣燃焼由来のPMが卓越した試料による肺胞上皮細胞を用いた毒性評価を行い、農業残渣燃焼由来のPMがどのような毒性を示すかを明らかにする。また、過去に行った農業残差燃焼実験時の試料を用い、燃焼由来PMについての毒性評価も行う。
3. 未規制燃焼由来物質の排出量推計手法の構築
 農業残渣燃焼は散発的に行われ、その実態把握は行われていないため、排出量を推計する手法を構築する。農業残渣の燃焼の排出量推計では燃焼時期の推定に問題があるため、画像解析や実地調査を行い作物収穫から農業残渣の燃焼までの期間を検証する。
《前年度の成果概要》
つくば市において農地を見回り、未規制燃焼の実態を把握した。さらに筑波山にカメラを設置し、広域の未規制燃焼の実態把握を行った。その結果をまとめ筑波モデルとして未規制燃焼の発生量を予測するモデルを構築し、検証した。
《今年度の研究概要》
群馬県は春小麦の産地であり、未規制燃焼も多い。群馬南部における未規制燃焼の実態把握を行い、燃焼を行う時期の把握・検証を行う。未規制燃焼の実態把握と排出インベントリの改良を行い、未規制燃焼が大気汚染質にどの程度影響しているかを検証する。
《課題代表者》高見昭憲
《担当者》○高見昭憲(地域環境研究センター),古山昭子,藤谷雄二,伏見暁洋,菅田誠治,佐藤圭,森野悠,近藤美則
《キーワード(日本語)》
未規制燃焼,PM大気観測,毒性評価
《キーワード(英語)》
un-regulated burning,PM measurement,toxic study