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《研究課題コ−ド》1620AP009
《研究課題名(日本語)》湖沼長期モニタリングの実施と国内外観測ネットワークへの観測データ提供
《研究課題名(英語)》Long-term monitoring projects of freshwater ecosystems
《開始/終了年度》2016〜2020
《研究概要》
霞ヶ浦、摩周湖をはじめとする陸水環境の長期観測を継続するとともに、生態系の評価・保全・管理に向けた基盤整備を行い、国内外の観測ネットワーク活動等に貢献する。3つのサブテーマを設けて、実施する。

(1)GEMS/Water ナショナルセンター事業
 国連(UNEP)の地球環境監視システム陸水監視部門(GEMS/Water)のわが国のナショナルセンターとして、霞ヶ浦、摩周湖に加えて地方公共団体等から提供される河川・湖沼における水質データを収集し、世界最大規模の淡水水質データベースGEMStatへの登録を行う。また、JaLTER(Japan Long Term Ecological Research Network、日本長期生態学研究ネットワーク)、GBIF(地球規模生物多様性情報機構)等の国内外の観測ネットワーク活動やデータベース事業に参加する。

(2)霞ヶ浦長期モニタリング
 代表的な富栄養湖である霞ヶ浦を、GEMS/WaterトレンドモニタリングステーションおよびJaLTERコアサイトとして、定期的な採水・採泥調査と生物調査を実施し、結果はデータベースで整備・公開する。また、モニタリング手法の開発、長期的な生物群集や生態系の変動要因の解析等を行う。

(3)摩周湖長期モニタリング
 日本最大の透明度を持つ摩周湖を、GEMS/Waterベースラインモニタリングステーションとして、年2回の定期集中観測に加え、ロガーの設置により通年のデータを取得する。得られたデータを、整備・公開する。また、長期データを活用し、越境汚染や気候変動の影響、透明度の維持機構について分析する。
《今年度の研究概要》
(1)GEMS/Waterナショナルセンター
霞ヶ浦、摩周湖を含む国内観測地点の水質データを収集し、GEMStatに登録する。また、霞ヶ浦については、JaLTERやGBIFにもデータを登録する。

(2)霞ヶ浦長期モニタリング
毎月の定期調査を通じて10地点での採水と現場測定を行い、底質環境のモニタリングも定期的に進める。水質センサーで得られる深度方向の連続データを公開できる体制を整備する。また、地方環境研究所とのII型研究「(新環境基準項目(底層DO等)のモニタリング手法および評価手法の構築に関する研究)」におけるモニタリングシステムの開発・性能評価の場として、また全7県にまたがる複数湖沼の一サイトとしてデータを提供し、底層DO変遷の把握とその変動要因解析を地方環境研究所と共同で行う。さらに、長期データを活用し、一次生産量を決定する要因を因果関係分析から明らかにする。

(3)摩周湖長期モニタリング
湖水成層開始期の5月および成層終期の9月の2回、湖水などの化学項目、プランクトンなどの生物項目、水中光学などの物理項目の集中観測を行う。水温・クロロフィル等のロガーによる季節変動を含む通年データ採取を完了する。得られたデータは、摩周湖データベースに公開する。湖底堆積物に保存される粒子状物質の検出により、燃焼起源の大気負荷の長期変動について研究・解析を行う。
《外部との連携》
霞ヶ浦長期モニタリングは、JaLTER(日本長期生態学研究ネットワーク)と連携する。摩周湖長期モニタリングは、北海道立総合研究機構、北見工業大学、北海道大学、山梨大学、日本大学との共同研究として実施する。
《備考》
地域環境研究センター、環境計測研究センター、地球環境研究センターと密に連携して進める。
《課題代表者》松崎慎一郎
《担当者》○松崎慎一郎(生物・生態系環境研究センター),小松一弘,高村典子,上野隆平,中川惠,戸津久美子,今井章雄,高津文人,冨岡典子,篠原隆一郎,田中敦,武内章記
《キーワード(日本語)》
霞ヶ浦,長期モニタリング,湖沼,摩周湖,データベース,観測ネットワーク,GEMS/Water,日本長期生態学研究ネットワーク,国連
《キーワード(英語)》
Lake Kasumigaura,Long-term monitoring,Lakes,Lake Mashu,Database,Observation networks,GEMS/Water,JaLTER,UN