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■受賞者氏名:山本 隆広(),花崎 直太(地球環境研究センター),高橋 潔(社会環境システム研究センター),肱岡 靖明(社会環境システム研究センター),申 龍熙(社会環境システム研究センター)
■受賞年月日:2012-09-14
■賞の名称:地球環境論文賞
■受賞対象:地球温暖化による世界の水資源影響評価とその適応策に関する一考察,Journals of the Japan Society of Civil Engineers G (Environment) ,67 (5), 1-8,2011
■授賞機関:土木学会地球環境委員会
■受賞者からひとこと
このたび、土木学会論文集G(環境)に投稿した「地球温暖化による世界の水資源影響評価とその適応策に関する一考察」という論文に対し、土木学会地球環境委員会より地球環境論文賞を頂きました。研究は2010年度に国環研の特別研究員だった山本隆広(現長岡工業高等専門学校助教)が中心になって行いました。雨季には水が得られるものの、乾季には水が不足する地域が世界には多くあり、水資源に関する深刻な問題の原因になっています。この問題が、地球温暖化によってどのような影響を受けるか、また、それに対してどのような適応策を取り得るのかについて報告しました。まず、全球水資源モデルH08を利用し、将来の世界の河川流量と水利用を日単位でコンピュータシミュレーションし、水がいつ、どこで、どれくらい不足するのか推計しました。ここで、季節的な水不足を解消するための基本的な方法として、雨季の水を乾季まで貯めることが挙げられます。ある想定の下で、地球温暖化によって悪化した水不足を現在気候と同程度に軽減するために必要な追加的な貯水能力を試算したところ、世界全体で29〜41 km3程度が必要だと示されました。温暖化の適応策は多数あり、今後もさまざまなオプションについて検討を続けていきたいと思います。