NIES EIC TEST Database
研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1111BY014
《課題名》
森林における二酸化炭素吸収・排出量測定に関する研究開発業務
Research and Development for measurement technique of CO2 sink and emission by forest area
《区分名》 BY 環境-委託請負
《担当者》
○向井人史(地球環境研究センター),松永恒雄,横田達也,三枝信子,高橋善幸,山形与志樹,林 真智,伊藤昭彦,Maksyutov S.,中山忠暢,寺尾有希夫,須永温子,斉藤拓也,横内陽子,町田敏暢,勝又啓一,梶田陽子
《キ−ワ−ド》
炭素循環,REDD+,MRV,二酸化炭素吸収,GOSAT
Carbon cycle , REDD+, MRV, CO2 sink, GOSAT
《目的》
温室効果ガス、特に二酸化炭素の排出減は人為起源の化石燃料によるものが問題となっているが、一方では森林の減少・劣化等土地利用変化によるものも少なくないとされている。特に、熱帯地域の途上国での森林の変化が世界的に注目されており、この地域での森林保全による二酸化炭素放出量削減(REDD+)に関心が高い。ここでは、森林の二酸化炭素吸収・排出量を大気の濃度測定などから求めるための必要観測精度の検討や衛星、地上フラックス観測、モデルの使用、次期衛星観測をにらんだ新たな観測技術、計算方法の検討やその他のトレーサーなどの開発を含み、総合的な技術開発を目指す。
《内容及び成果》
(1)GOSATや地上FLUX観測に関する現状の精度とMRVにおける必要精度の問題
  REDD+におけるいわゆる森林MRVに役立つための観測の必要精度を検討した。GOSATでの現状の精度では熱帯のアジアにおける森林MRVを行うための精度には届かず、一方で現場のタワーなどを用いた微気象学的森林フラックス観測にも問題が多いことが分かった。当面の国単位での二酸化炭素吸収量変化の検出精度は0.05GtC/y程度である必要がある。今後GOSATにおけるデータの取得方法の改善法などが提案された。
(2)今後の技術の評価について
  現在考えられている技術的に新しい方法を評価した。センサーとして差分吸収レーダー、計算技術としてのハード的進歩や計算方法、GPU化などを用いた計算手法の検討、世界での衛星観測の動向などを調査した。インバース計算については、その高解像度化がカギとなるのでモデルの検討を行った。またフラックス観測と生態系モデルでの組み合わせによる二酸化炭素吸収量の推定精度について検討した。その他、高密度地上濃度観測の方法を検討し、同時にトレーサーとなる放射性炭素、COSなどの挙動についての基礎的観測を行った。
(3)精度管理、標準化に関すること
  国際的な精度管理用の相互比較実験に多く参加し、NIESの測定スケールが国際的に通用することをわかった。また、それに伴う、国際会議や技術的検討を行った。
(4)衛星によるバイオマス量推定の高度化
  衛星によって森林の個々の樹の高さなどを測定するための方法について検討した。
《期間》 平成23〜平成23年度(2011〜2011年度)
《備考》