NIES EIC TEST Database
研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1112CD007
《課題名》
DOMの光分解特性が生物難分解化に及ぼす影響評価
Characterization of the effect to DOM biodegradability by photochemical transformation
《区分名》 CD 文科-科研費
《担当者》
○小松一弘(地域環境研究センター)
《キ−ワ−ド》
湖沼,溶存有機物,光分解
Lake, Dissolved organic matter, Photochemical transformation
《目的》
湖水、流入河川水、流域発生源水などを対象に、そこに含まれる溶存態有機物(DOM)の光分解特性を解析する。特に光分解により特性が変化したDOMは生物難分解性となるのか?或いは易分解性となるのか?等、光分解と生分解の相互関係に重点を置いて研究を進める。応募者は、そうした相互関係はDOMの特性(分子量分布、疎水性物質の割合、立体構造)の相違によって異なると推察している。そのため、光分解によってDOMの特性がどのように変化するのか?についても検討し、生分解性への関与について考察する。
《内容及び成果》
 本年度は、霞ヶ浦ろ過試料を対象に光分解の室内実験を行った。その結果、短時間照射で約10%、長時間照射で約60%と、照射時間の増加に伴う分解率の上昇が確認された。また光分解に伴いDOMの特性も変化していることが確認されたため、霞ヶ浦より抽出したフルボ酸を対象に同様の光分解実験を施した。その結果、短時間照射でも非常に高い分解率を示す事が分かった。以上の結果から、DOMは光分解性の高いフルボ酸を始めとする疎水性成分の周囲に、光分解されにくい親水性成分等が弱いBindingで結びついた立体構造を形成しているものと推察された。さらに光分解前後におけるDOMの分子サイズ分布を調べることにより、光分解を阻害するDOM中の周囲成分は、分子量35000Da以上の親水性物質であることが示唆された。
《期間》 平成23〜平成24年度(2011〜2012年度)
《備考》