
| 《研究課題コ−ド》 1012AH005 |
| 《課題名》 | |
| ブナ林生態系における生物・環境モニタリングシステムの構築 Development of the biological and environmental monitoring system in beech forest ecosystems |
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| 《区分名》 AH 地環研 | |
| 《担当者》 | |
| ○清水英幸(地域環境研究センター),伊藤祥子 | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| オゾン,生物多様性,地球温暖化,ブナ林,モニタリング Ozone, Biodiversity, Global warming, Beech forest, Monitoring |
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| 《目的》 | |
| ブナ林は日本の冷温帯を代表する落葉広葉樹林であり、生物多様性の高い極相林として存続している地域も多いが、近年各地でブナ林の衰退現象が報告されている。そこで、ブナ林生態系の衰退/健全度を評価し、劣化兆候を早期に把握し、迅速に対処するために、長期モニタリングを実施し、因果関係を把握する必要がある。本研究では、ブナ林生態系を脅かす要因(オゾン、地球温暖化、乾燥化、シカ食害、虫害等)について、生態学的、環境科学的視点から、統合的に評価するための長期継続モニタリング手法を確立し、「ブナ林生態系モニタリング標準調査マニュアル」を作成する。また、モニタリングデータ共有システムを構築し、各地域におけるブナ林生態系の評価と保全対策に資する。 | |
| 《内容及び成果》 | |
| 全国のブナ林生態系における生物および環境に係わるモニタリングシステム構築のため、ブナ林生態系の健全度に関する総合調査マニュアル(2009年度版)に基づくブナ衰退度等の統一調査を含め、本年度は以下のような活動を行った。ブナ樹木の目視衰退度評価、ブナ葉の葉緑素含有量(SPAD 値)計測、大気中のオゾン濃度(パッシブ法)計測の統一調査については多くの自治体が参加して実施した。また、参加自治体のブナ林域現況把握調査を、本年度は静岡県の富士山二合目および函南原生林のブナ林で実施し、ブナ衰退と統一調査の現状を確認した。平成23年度は、国環研を含めた14研究機関が正式に、8機関が協力機関として参加し、ネットワーク化が図られた。統一調査以外にも、林床植生に着目した調査方法(調査区設定、毎木調査、衰退度調査、植物社会学的植生調査、ササ稈密度調査等)について再検討し、数地点で調査を試行した。この他、パッシブサンプラー法と連続計測法によるオゾン濃度の比較、オゾン濃度の標高解析、NO2パッシブサンプラー併置によるポテンシャルオゾンの推定、植物・植生に対する基準指標(AOT40、SUM60等)とブナ衰退との関係解析、樹液流計測によるブナ樹木の生理活性評価、ブナ開葉フェノロジーと積算気温、ブナの遺伝子発現解析、ブナ科樹木の着果、ブナ葉の元素組成,ブナハバチ調査法、シカ等の採食記録、ブナの蒸散と光合成、水ストレスとオゾンの複合影響、ブナ衰退の目視評価と画像解析の比較、ブナ林域の航空写真や衛星写真によるリモセン解析等についての研究を実施し、情報を共有した。 | |
| 《期間》 平成22〜平成24年度(2010〜2012年度) | |
| 《備考》 | |
| 当課題は重点研究プログラム「東アジア広域環境研究プログラム」(4)-1.にも関連 共同研究機関:福岡県保健環境研究所(須田隆一・濱村研吾)、北海道立総合研究機構環境科学研究センター(山口高志・野口泉)、岩手県環境保健研究センター(松本文雄)、秋田県健康環境センター(小林貴司)、秋田県農林水産技術センター(和田覚)、埼玉県環境科学国際センター(三輪誠)、神奈川県環境科学センター(武田麻由子、小松宏昭)、神奈川県自然環境保全センター(山根正伸、谷脇徹、相原敬次、越地正)、静岡県環境衛生科学研究所(石井聖)、富山県農林水産総合技術センター森林研究所(中島春樹)、福井県自然保護センター(水谷瑞希)、広島県立総合技術研究所保健環境センター(山本哲也)、岡山県自然保護センター(西本孝) | |