
| 《研究課題コ−ド》 1015AF002 |
| 《課題名》 | |
| 熱帯林における土壌呼吸を中心とした炭素循環モニタリング Study on ecological matter cycle in Southeast Asian tropical forests by long-term measurement of soil CO2 efflux |
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| 《区分名》 AF 奨励 | |
| 《担当者》 | |
| ○梁乃申(地球環境研究センター),向井人史,安立美奈子 | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| 地球温暖化,熱帯林,炭素循環,土壌呼吸,土地利用変化 Global warming, tropical forest, carbon cycle, soil respiration, LULUC |
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| 《目的》 | |
| 土壌呼吸を中心とした炭素循環を長期モニタリングすることで、気候変動や土地利用変化に伴う熱帯林の劣化メカニズムを解明することを目標とする。具体的には、マレーシア半島部にあるパソ保護林において、物質循環に最も重要なプロセスの土壌呼吸を長期的に観測する。落葉量をモニタリングし、地上部生産及び土壌有機炭素供給量の指標にし、生態系の純生産ポテンシャルの年変動を推定する。また周辺の二次林やオイルパーム、ゴム園などで土地利用変化による物質生産や循環の変化も長期的に観測する。 | |
| 《内容及び成果》 | |
| 天然林では樹木が高い密度で生育し、その樹冠で強い日射は遮られ深さ5cmの地温は年間を通して24〜25℃で安定していた。一方、深さ10cmの土壌体積含水率には明確な季節変化が見られた。連続測定した土壌呼吸速度を用いて、パソ天然林における土壌からの炭素放出量を約28.4tC ha/yと推定した。この値は過去に直径約10cmの小さいチャンバーを用いて不連続測定した結果から推定した値(14.3-18.4 tC ha/y)よりも極めて高い値であった。この結果は、大きいチャンバーを用いた測定であり、かつ連続測定を行った調査である事の特徴を示していた。また、この熱帯林における、総土壌呼吸に対する微生物呼吸の寄与率は53-63%と推定されたため、微生物呼吸による炭素放出量は15.1-17.9 tC ha/yと概算された。一方、パソ天然林の純一次総生産(NPP)は15.4-17.4 tC ha/yと報告されており、この熱帯林の純生産(NEP)は-0.52-2.32 tC ha/yであると推定された。 | |
| 《期間》 平成22〜平成27年度(2010〜2015年度) | |
| 《備考》 | |