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研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1012BC003
《課題名》
ニホンジカが南アルプス国立公園の自然植生に及ぼす影響とその対策に関する研究 分担(1)地域絶滅が危惧される植物種の保全技術の確立
未定
《区分名》 BC 環境-公害一括
《担当者》
○名取俊樹(生物・生態系環境研究センター)
《キ−ワ−ド》
キタダケソウ,南アルプス,ニホンジカ
Kitadakesou, Southern Alps of Japan, Japanese deer
《目的》
南アルプスは広い範囲が国立公園に指定されており、また、長期的な環境変動に対して植物が退避する場所(レフェージア)の一つと考えられており、生物多用性を確保するための重要な場所である。近年、ニホンジカが高山帯まで進出し、高山植物に食害が認められるようになり、緊急な対策が必要となっている。本研究は、ニホンジカによる影響を緩和し、希少な野生植物を保全するために必要な情報と技術を提供し、対策の推進を支援することを目的としているプロジェクトの一部を分担する。
《内容及び成果》
 本調査地に山梨県絶滅危惧種種が多い要因のひとつとして、山梨県に分布する北方系植物の南限域付近であることが対応分析により具体的示唆することができた。生育地内保全として、キタダケソウの生育場所として見過ごされた場所が再発見できた。「キタダケソウ生育地保護区」内のシカの出現状況は、保護区下部での出現頻度が2010年に比べ高かかった。また、裸地化した場所近くに設置した赤外線センサー付カメラの写真の画像から、シカは主に夜間ゆっくり移動しながら1〜3m2/3min程度のスピードで食害していると結論した。シカ食害防止柵内では、特に、キタダケソウの競争種となり得るハクサンイチゲの生育が旺盛になってきているようにも見受けられた。
 生育地外保存として、国立環境研究所の環境制御温室内で栽培したキタダケソウを、その栽培装置と共に環境省新宿御苑の冷温室に移譲した。
《期間》 平成22〜平成24年度(2010〜2012年度)
《備考》