NIES EIC TEST Database
研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1115AO001
《課題名》
沿岸域湿地におけるマングローブ植林の統合データベース構築と植生群落の空間解析
Integrated database construction and spatial analysis of mangrove forest in coastal wetland
《区分名》 AO 分野横断
《担当者》
○亀山哲(生物・生態系環境研究センター),野原精一
《キ−ワ−ド》
マングローブ,自然再生,環境アセスメント
mangrove, nature restoration, environmental assessment
《目的》
経済発展の目覚ましい東南アジアにおいては、生態系サービスの面で価値の高い沿岸性湿地の生態系が急激に減少している。特にその大きな理由は地域経済活性化のための推進されている水産養殖地域の急拡大である。しかし近年、生物多様性保全の側面からマングローブ林をはじめとする湿地生態系の保全や再生がグローバルな環境政策として大きな注目を集めている。
 本研究では、過去数十年間に大きく人為改変されたマングローブ林を含む沿岸性湿地に注目し、その変容の解明と自然再生計画の支援目的とする。そして過去に行われた植林に関する統合型のデータベース構築と植生群落の時空間的な解析を行う。
《内容及び成果》
 1980年代からマングローブ湿地を改変しつつ急増した養殖用の池は、既にその何割かが放棄されており、マングローブ再生事業の主要な候補地である。しかし本養殖池については、ベトナムにおいて国家レベルから地方自治体まで一元的なGISデータは整備されておらず、このため放棄養殖池の分布をはじめ広範囲な現状把握すら不可能な状態である。このため研究所年度では、主にデータベース構築において衛星画像等の基盤情報整備に加え、主に植林候補地となる人工養殖池のGISデータ化を中心に実施した。具体的には高解像度衛星画像のデジタイジングを通し、約3000地点の養殖池のデジタル化が完了している。全体の養殖池数に対して整備率は約30%程度。基盤情報収集に関しては現在過去の衛星情報収集、紙地図のデジタル化を順次進めた。
 将来的に養殖池のGISデータは、ベトナム赤十字および現地関連機関(マングローブ生態系研究センター(MERD)等)と共有し、統計的な経営情報などの現地情報を属性化した後に、再生候補地の絞り込みのために再度高度化する方針である。
《期間》 平成23〜平成27年度(2011〜2015年度)
《備考》