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研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1115AQ031
《課題名》
微生物の環境利用およびその影響評価に関する研究
Studies on the application of microorganisms for the preservation of the environment and its risk assessment
《区分名》 AQ センター調査研究
《担当者》
○岩崎一弘(地域環境研究センター),山村茂樹
《キ−ワ−ド》
微生物分解,環境汚染物質,微生物生態系,遺伝子組換え
Biodegradation, Environmental pollutants, microbial ecosystem, genetically engineered
《目的》
環境保全・浄化に向けて微生物機能を積極的に活用していくための基礎技術並びに影響評価法の開発を目的とする。そのために本研究では、1)有機塩素化合物、油、重金属等の環境汚染物質を分解・除去する微生物の探索を行い、その機能の解明および強化を試み、環境保全に有用な微生物を開発する、2)これら有用微生物あるいは組換え微生物の微生物生態系への影響を分子生物学的手法により解析するとともに新たな評価手法の開発を目指す。
《内容及び成果》
 ガソリンスタンドや製油工場跡地など油による環境浄化は、日本全国に顕在化しており、広大な土地のブラウンフィールド化が問題となっている。そこで安価でクリーンな浄化手法として植物とその根圏微生物による油汚染浄化技術の開発を試みた。実汚染現場から採取した地下浸出油で汚染させた砂質土壌(油濃度10.000ppm)を充てんしたコンテナを用いてイネ科、芝などの草本類及び木本類(ナギナタガヤ)の生育及びその油分減少について評価した。これらの供試植物では、ティフトン、バーニングフィールド、高麗芝、野芝が良好に生育し、またこのうちティフトンが最も油浄化効果が高く、試験開始後約500日で65%程度の油の減少が確認された。しかしながら、栽培2年目からの生育が悪くなることが認められ、油汚染土壌において植物の生育を長期間維持することが非常に重要な課題であることが示された。
《期間》 平成23〜平成27年度(2011〜2015年度)
《備考》