
| 《研究課題コ−ド》 1012AH003 |
| 《課題名》 | |
| 湖沼生態系の持続的管理手法の開発に関する研究 A study of the sustained management technique of the lake ecosystem |
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| 《区分名》 AH 地環研 | |
| 《担当者》 | |
| ○田中嘉成(環境リスク研究センター) | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| 湖沼生態系,持続的管理,生態影響評価 Lake ecosystem, Sustanable management, Ecosystem impact assessment |
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| 《目的》 | |
| 従来の湖沼水質保全対策は、おもに外部から流入する汚濁負荷(外部負荷量)を低減することであった。本研究では、これに加え、生物多様性や生態系のバランスを回復することによって、汚濁負荷のうちの内部生産(異常発生した植物プランクトンの蓄積に起因する栄養素の回帰)を低減し、湖沼を持続的に管理する手法の開発を目指す。研究の対象としては、(1)内部生産の把握、(2)生態系内の種間相互作用の定量化、(3)生態系の構造と水質の関係の定量化の3点と考えられる。同様の課題を抱えている地方環境研究所と国立環境研究所が共同でこの課題に取り組み、地域の環境保全に貢献したい。 | |
| 《内容及び成果》 | |
| 平成23年度は、生態系内の種間関係の定量化に必要な数理モデルを作成し、モデルのパラメータ設定に関する基礎的な情報収集を行った。基本的なモデルの構造としては、小型藻類‐ゾウミジンコ‐ワカサギ系と大型藻類−ミジンコ−ヒメマス系が、最上位捕食者としてのサクラマスの下位に連結する7種系を想定することとした。十和田湖の過去30年間にわたる、ヒメマス、ワカサギの漁獲統計資料を解析するとともに、ゾウミジンコ、ハリナガミジンコを中心とする動物プランクトン群集の消長も整理し、群集モデルを適合させる準備を行った。魚類の動物プランクトンの捕食強度のモデル化には、従来のHolling 方程式ではなく、魚類の餌探索行動を考慮したGliwiczの式がより良く適合することが示唆された。解析ツールとしてのScilabなどの数理演算アプリケーションソフトに関する実践的な情報を共同研究者間で共有した。 | |
| 《期間》 平成22〜平成24年度(2010〜2012年度) | |
| 《備考》 | |