NIES EIC TEST Database
研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 0712ZZ001
《課題名》
アジア視点の国際生態リスクマネジメント
Global Eco-Risk Management from Asian Viewpoints
《区分名》 ZZ 個別名を記載 文科-グローバルCOE
《担当者》
○川本克也(循環型社会・廃棄物研究センター),五箇公一,江守正多,田中嘉成,井上真紀,魯保旺
《キ−ワ−ド》
ガス化-改質,触媒,炭化,侵略的外来生物,生物地理学,分子生態学,メタン変換
GASIFICATION AND REFORMING, CATALYST, CARBONIZATION, INVASIVE ALIEN SPECIES, BIOGEOGRAPHY, MOLECULAR ECOLOGY, METHANATION
《目的》
国立大学法人横浜国立大学が文部科学省から採択されたグローバルCOEプログラムでは、国立環境研究所と連携し、人口増加や経済発展に伴って生態系の破壊と生態系サービスの劣化が著しいアジア発展途上国等の生態リスクの適切な管理に貢献するため、(1) 国連ミレニアム生態系評価(MA)にアジア視点を加えた国際的なリスク管理の理念・基本手法・制度を解析して提示するとともに、(2) アジア等の森林植生・土壌・沿岸域等の生態系機能を調査・解析して外来生物管理を含めた具体的な順応的リスク管理手法を提示し、(3) 農薬・肥料・有害物質管理、バイオマス高度利用、遺伝子操作作物利用、廃棄物循環利用等、具体的実践的なアジア途上国の生態系サービスのリスク管理手法を開発・応用し、(4) これらの「基礎研究」と具体的な「事例応用研究」、新たな政策アイデアに基づく「社会制度提案」の3者を繋げる研究者・行政・企業・市民のネットワークを国際的に構築し、それらを基に、(5) 若手研究者等の国際的な人材育成拠点形成を目的とする。
《内容及び成果》
(五箇)セイヨウオオマルハナバチ、外国産クワガタムシおよびカエルツボカビ菌を具体的材料として、その生態影響を評価するとともに、問題を引き起こしている要因について生物学的側面からのみならず、経済学的および社会学的側面からもアプローチすることを目指した。得られた成果から、外来生物の生物学的問題は生物進化の歴史の撹乱であり、生態系と生物種の共進化の歴史を崩壊させることで、様々な生態影響が生じることを示すとともに、外来生物の問題の背景には、経済のグローバリゼーションと、それにともなう人とモノの移送が活発になっていることが大きく関わっていることを示した。問題の根本的解決には、我々人間のライフスタイルを見直すことが必要とされる。これら一連の成果と示唆を、学術発表のみならず、マスコミを通じて広く発信した。
(川本)廃棄物系バイオマスのガス化による生成ガスに対しCOへの有効な触媒変換技術を開発するため、直接合成法で高比表面積で規則的構造を持つメソポーラスSBA-15材料の構造に、NiOを高密度に分散する触媒調製技術の研究開発を行った。調製触媒のXRD分析、細孔測定、TEM観察およびEDX分析により触媒の微細構造を明らかにし、NiO粒子がSBA-15材料の構造に分散されることを明らかにした。この触媒を用い、温度や触媒量などの条件を変化させてH2/CO2/系模擬ガスの逆シフト反応特性を明らかにし、CO2/が高転換率でCOに変換されることを見出した。また、比較のために、ポスト合成法で調製したNiO (10 wt%)/SBA-15を参照触媒とする逆シフト反応も行った。この結果では、高温の場合には触媒の合成法に関係なく、COの選択率が100%であったが、低温の場合には、COの選択率が触媒の合成法に依存した。すなわち、直接合成法で得られた触媒を用いた場合には、低温時にCOの選択率が100%であったが、ポスト合成法で調製した触媒を用いると、メタンが生成するため、COの選択率が100%ではなかった。この成果をもとに、バイオマス廃棄物の有効利用に関する方向性を示した。
《期間》 平成19〜平成23年度(2007〜2011年度)
《備考》
プロジェクトリーダー:松田裕之(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)
プロジェクトメンバー:鈴木邦雄(横浜国立大学理事(教育担当副学長)・環境情報研究院・教授)、伊藤公紀(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、及川敬貴(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・准教授)、加藤峰夫(横浜国立大学 国際社会科学研究科(国際開発)・教授)、金子信博(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、有馬 眞(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、藤原一繪(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、小池文人(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・准教授)、雨宮 隆(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・准教授)、菊池知彦(横浜国立大学 教育人間科学部(自然環境講座)・教授)、佐土原聡(横浜国立大学 環境情報研究院(人工環境と情報部門)・教授)、益永茂樹(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、嘉田良平(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、藤江幸一(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、亀屋隆志(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・准教授)、本田 清(横浜国立大学 工学研究院・准教授)、平塚和之(横浜国立大学 環境情報研究院(自然環境と情報部門)・教授)、本藤祐樹(横浜国立大学 環境情報研究院(社会環境と情報部門)・准教授)