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研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 0911BD004
《課題名》
小児先天奇形発症における環境リスク評価法の基盤整備:残留性有機汚染物質関連遺伝子の感受性を利用したバイオマーカーの開発に関する研究
Infrastructure of environmental risk evaluation methods for congenital malformation: developments of biomarkers based on genetic susceptibility to persistent organic pollutant
《区分名》 BD 環境-環境技術
《担当者》
○曽根秀子(環境リスク研究センター),青木康展
《キ−ワ−ド》
先天異常,バイオマーカー
congenital malformation, biomarker
《目的》
尿道下裂などの小児先天奇発症を対象とする環境リスク評価法の基盤整備のため、小児先天奇発症に影響を及ぼすことが懸念される環境化学物質の生体反応性や感受性を反映したバイオマーカーの開発を目的として実施した。近年、停留精巣や尿道下裂などの先天奇形が増加しているという疫学的データが蓄積されたことから、遺伝因子と環境因子の相互作用で出現する表現型を適切に解析するためには、同一集団において両者を解析することが重要である。
《内容及び成果》
 本年度は、成育医療センターで保存してあるゲノムDNA・RNAおよび包皮由来皮膚細胞を利用して、環境化学物質と応答遺伝子の発現量及び環境化学物質の応答遺伝子の多型などを指標に、尿道下裂(HS)と停留精巣(CO)患者間もしくは正常と患者間の比較を行った。先行研究から、低酸素応答におけるアリール炭化水素受容体核トランスロケーター(ARNT)2の多型のうち、rs5000770は、HSの発症頻度と有意な相関があることがわかった。ARNT2の遺伝子発現を指標にHSとCOで比較したところ、有意にHSが高かった。そこで、HS患者由来皮膚細胞における2,3,7,8テトラクロロ-パラ-ジベンゾジオキシン(TCDD)、エストラジオール(E2)及びビスフェノールA (BPA)の遺伝子発現変動をマイクロアレイで調べた。その結果、TCDD、 E2 及びBPAに特異的に発現する遺伝子及び共通に発現する遺伝子などの化学物質感受性のマーカー候補となる遺伝子を選別した。今後、これらの候補遺伝子を用いて遺伝?環境相互作用や遺伝子間相互作用の研究が発展する可能性が示唆された。
《期間》 平成21〜平成23年度(2009〜2011年度)
《備考》