
| 《研究課題コ−ド》 1113CD009 |
| 《課題名》 | |
| 日本在来ナマズ属の地域集団と保全対象水域の特定および遺伝的モニタリングの実践 Idetifying phylogeography, genetic population structure of Japanese catfish (Siluridae)for genetic monitoring |
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| 《区分名》 CD 文科-科研費 | |
| 《担当者》 | |
| ○松崎慎一郎(生物・生態系環境研究センター) | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| 系統地理,遺伝的多様性,進化的に重要な単位,遺伝的モニタリング,淡水魚 phylogeography, genetic diversity, evolutionary significant units , genetic monitoring, freshwater fish |
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| 《目的》 | |
| 生物多様性の保全を進める上で、保全単位の特定、地域固有性や遺伝的多様性の評価は極めて重要な課題である。本課題では、個体数の縮小が危惧されている在来ナマズ属3種(ナマズSilurus asotus、イワトコナマズSilurus lithophilus、ビワコオオナマズSilurus biwaensis)を対象とし、分子遺伝マーカーを用いた全国スケールの地域集団(進化的に重要な単位)の特定、遺伝的多様性・系統多様性の評価を行う。これらの分析・評価をもとに、優先的に保全・管理・モニタリングすべき水域を選定する。さらに地域と協働した遺伝的モニタリングを実践し、その基礎を築くことを目標とする。 | |
| 《内容及び成果》 | |
| 在来ナマズ属3種(ナマズ、イワトコナマズ、ビワコオオナマズについて、系統関係および地域集団を明らかにした。日本全国(養殖場を含む)、中国、韓国の河川や湖沼から592個体を採集し、すべての個体について、ミトコンドリアDNAの調節領域の部分塩基配列(469 bp)を決定した。最尤系統樹を作成した結果、ナマズ(Silurus asotus)については、独自の進化史をもった複数の地域集団が存在することがわかった。日本で採集されたいずれの個体も、中国および韓国で採集された個体とハプロタイプを共有していないことから、国外移入はおこっていない可能性が高いと考えられた。しかし、複数の地域において、養殖個体と共有したハプロタイプが検出されたことから、全国的に国内移入がおこっていることが確認された。またイワトコナマズ、ビワコオオナマズについて、遺伝的多様性の現状などがあきらかになってきた。なお、この研究は、東京大学、琵琶湖博物館、滋賀県立大学、九州大学と共同で実施した。 | |
| 《期間》 平成23〜平成25年度(2011〜2013年度) | |
| 《備考》 | |