
| 《研究課題コ−ド》 1011NA002 |
| 《課題名》 | |
| 化学気候モデルを用いたオゾン層破壊のハロゲン量依存性に関する研究 A study of dependence of the ozone layer destructon on halogen amount using a chemistry-climate model |
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| 《区分名》 NA 寄付 | |
| 《担当者》 | |
| ○秋吉英治(地球環境研究センター) | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| 化学気候モデル,ハロゲン,シナリオ,オゾン層破壊,将来予測 chemisty-climate model, halogen, scenario, ozone layer destruction, future projection |
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| 《目的》 | |
| モントリオール議定書によるフロン規制は功を奏し、現在オゾン層は減少傾向から増加へと転向しつつあり、将来は回復することが、化学気候モデルによるオゾン層将来予測によって示されている。ところで、オゾン層破壊がなくなる時期といっても、オゾン層はハロゲンガス濃度のみならず温室効果ガス濃度の影響も受けている。従って、将来二酸化炭素濃度が現在よりかなり増加すると予想される大気中で、大気中のオゾンの単位面積あたりの気柱量がいつ人為的なハロゲンガス濃度の影響を受けなくなるのかを、WMO-A1シナリオに沿った1本の計算結果のみから推定するのは困難である。そこで、ハロゲンガス濃度を人為起源の増加以前の濃度に固定し、一方温室効果ガスは前述のシナリオどおりに変化させた計算を行い、前述のシナリオによる計算結果との比較を行えば、オゾン層がいつ頃人為的なハロゲンガス濃度の影響を受けなくなるのかを精度よく推定することが可能となる。またこれとは逆に、もし、モントリオール議定書によるフロン規制がなく、フロンガスの大気中への放出が続いていたとしたら現在あるいは将来の地球大気はどうなっていたか(オゾン量、気温、地表に到達する紫外線量、風速などがどう変わるか)を、化学気候モデルを使って計算してみることも、現在のハロゲン規制シナリオの有効性を示す別のよい手段の一つである。 本研究では、CCSR/NIES化学気候モデルと異なる3本のハロゲン濃度シナリオを用いた150年間のオゾン層将来予測実験を行ってその結果を解析し、オゾン層破壊のハロゲン量依存性を示し、現在のハロゲン規制シナリオの有効性を明らかにすることを目的とする。 |
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| 《内容及び成果》 | |
| 昨年度行った、1951年〜2100年のについての(1)コントロールラン(2)ハロゲン固定実験(3)ハロゲン規制なしの実験 の3つの実験について、結果の解析を行った。 (1)ハロゲン固定実験結果−コントロールランの結果の比較 温室効果ガスの増加により、大気中のハロゲンガス濃度が1960年レベルに押さえられていれば、熱帯を除く地域ではオゾン全量は将来に向かって増加する。実際は、大気中のハロゲンガスが2000年くらいまで増加し、その後は規制によって減少していくので、オゾン層はこのハロゲンガス濃度増減と温室効果ガスの増加の両方に応じた増減を起こす。 (2)ハロゲン規制なしの実験結果−コントロールランの結果の比較 World Avoidedというシナリオを使って、将来ハロゲンガスを規制なしに放出し続けた場合は、全球でのオゾン全量の極端な減少が起こり、成層圏と対流圏の区別が明確でなくなるような予測結果となった。 |
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| 《期間》 平成22〜平成23年度(2010〜2011年度) | |
| 《備考》 | |