
| 《研究課題コ−ド》 0913AF001 |
| 《課題名》 | |
| 遺伝子組換えセイヨウアブラナのこぼれ落ちおよび拡散に関するモニタリング Monitoring the occurrence and spread of genetically modified oilseed rape following loss and spillage along roads. |
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| 《区分名》 AF 奨励 | |
| 《担当者》 | |
| ○中嶋信美(生物・生態系環境研究センター),西沢徹 | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| 遺伝子組換え植物,セイヨウアブラナ,生物多様性影響評価,種子のこぼれ落ち,道路沿いモニタリング genetically modified plants, oilseed rape (Brassica napus), environmental biosafety research, loss and spillage, roadside monitoring |
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| 《目的》 | |
| 海外での遺伝子組換え(GM)農作物の栽培面積増大に伴い、国内の一般環境中へのGM農作物の侵入圧が上昇していると推測されるが、その長期的な生育の実態は不明である。本課題では、既にGMセイヨウがブラナの生育が確認されている3ヵ所を対象にモニタリングを実施し、長期的な個体数変動と場所による生育状況の違いを明らかにする。こぼれ落ちに起因したGMセイヨウアブラナが拡散し、近縁種と交雑するかどうかを判定するとともに、封じ込めのエンドポイントを明らかにする。 | |
| 《内容及び成果》 | |
| (1)種子輸送道路沿いにおける分布の経年調査 GMの比率が国道23号および博多港はきわめて高く昨年度と同様に70%程度になっていた。この値は、輸出国におけるGMセイヨウアブラナの栽培面積から推定されるGM種子混入率(70 〜 80%)に近い。一方で国道51号では最大出現頻度は昨年度と同様であったが、春季の個体数変動は例年よりもかなり大きく、震災後の道路復旧工事等の人為的な撹乱が例年よりも大きかったことが考えられる。国道23号および博多港周辺では、導入された除草剤耐性遺伝子の異なる系統の個体がそれぞれ出現しているのに対して、国道51号周辺では一つの系統しか出現しない傾向が近年続いている。国道23号周辺では2種類の除草剤耐性遺伝子を保有する個体(スタック系統)が0.9%程度見つかったが、昨年の出現率(2.4%)よりは低下していた。 (2)種子輸送道路沿いにおけるGM個体分布の周年変化 いずれの調査地においても、1年を通じてセイヨウアブラナの生育が認められ、冬季でも開花個体や実生個体が確認された。種子輸送道路沿いでは、陸揚げ港から各地に至る(陸揚げ港から離れる)車線側の方が、陸揚げ港に至る車線側よりも多くの個体が生育しており、生育個体数の変動パターンは昨年度とほぼ同様の傾向を示した。昨年度、三重県の雲出大橋周辺の国道23号沿いでは、四日市港に至る側の車線で多くの個体が生育していたが、今年度はこの傾向が逆転した。これは、土砂が詰まった排水溝の溜め枡の清掃が行われた結果、これらの場所に生育していた幼個体が減少した事による。溜め枡からの排水は直接河川敷に流れ込む場所があり、溜め枡に集積した土砂中に含まれるGMセイヨウアブラナの種子の挙動を把握する事は、組換え体の拡散防止を図る上で重要であり、今後もモニタリングを継続する必要がある。 |
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| 《期間》 平成21〜平成25年度(2009〜2013年度) | |
| 《備考》 | |