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研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 0813KB001
《課題名》
オイル産生緑藻類 Botryococcus(ボトリオコッカス)高アルカリ株の高度利用技術 (最適増殖・オイル生産に導く培養基盤技術と高度品種改良技術の開発)
National research project for mass cultivation of oil producing Botryococcus in Japan
《区分名》 KB JST
《担当者》
○中嶋信美(生物・生態系環境研究センター),河地正伸,五百城幹英,出村幹英
《キ−ワ−ド》
ボトリオコッカス,バイオマスエネルギー,微細藻類,地球温暖化
Botryococcus, biomass energy, microalge, global warming
《目的》
単位面積あたりのオイル生産効率を一桁向上するための生物学的基盤を確立することを目的として、
1)オイル産生微細藻類の有用株の選定と評価をおこなう。
2)オイル産生藻類に関する既存の情報並びに各グループの研究より得られたデータ・情報について統合的に登録・利用可能なデータベースを管理する情報センターの構築をおこなう。
3)有用株の突然変異誘起及び遺伝子組換えによる高増殖活性、広環境適応性、高オイル生産性、高CO2利用性等高機能性変異株の作成を行う。
《内容及び成果》
 沖縄県、茨城県、千葉県、青森県等から95の試料を採取し、選択培養条件下(高アルカリ培地、塩分含有培地等)で培養を行い、増殖能とオイル生産能に優れた細胞を選別した。これまでに確立したボトリオコッカス株は94株、オイル産生株は9株となった。ボトリオコッカス株の中には比増殖速度が0.15以上を示す株も6株含まれていた。また、サンプリングを行った45の地点情報についてGoogleマップ上に記載し共同研究者であれば閲覧可能な状態にした。株情報についても単離場所、オイル分析結果などを記載できるフォーマットを作成し、これまでに確立した103株のボトリオコッカスとオイル産生藻類株に関する情報を登録した。さらにボトリオコッカス株の系統と品質管理のためにボトリオコッカス74株の18S rRNA遺伝子配列を遺伝的タグ情報として決定し、新たな株情報として登録した。
 ボトリオコッカス Bot22にEMS 処理して得られた、14株の除草剤パラコート耐性変異株について増殖曲線とオイル含量を調べた。その結果、増殖速度、オイル含量ともに野生型とほぼ同等の変異株が1株得られた。ボトリオコッカス Bot22の遺伝子導入系を開発する目的で、ボトリオコッカス Bot22のプロトプラストを作製した。現時点でボトリオコッカス Bot22のプロトプラストは得られているものの、数が少ないため効率を上げる方法を検討している。
《期間》 綛恰
《備考》
この研究の全体研究代表者は筑波大学 渡邉 信 教授であり、国立環境研究所はサブテーマの1つを担当する。