NIES EIC TEST Database
研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1011AF007
《課題名》
樹木葉圏において微生物群集がアンモニア酸化に及ぼす影響
Ammonia oxidation on the phyllosphere influenced by microbial processes
《区分名》 AF 奨励
《担当者》
○渡邊圭司(地域環境研究センター),渡邊未来
《キ−ワ−ド》
葉圏,アンモニア酸化細菌,アンモニア酸化古細菌,窒素循環,硝化
phyllosphere, ammonia-oxidizing bacteria, ammonia-oxidizing archaea, nitrogen cycle, nitrification
《目的》
本研究では、樹木葉圏にアンモニア酸化微生物が存在し窒素動態に寄与しているのかを明らかにし、森林生態系における樹木葉圏微生物の役割を解明することを目的とした。
《内容及び成果》
 未濾過およびフィルター滅菌したスギ林内雨を4週間培養し、培養液中の硝酸イオンの酸素安定同位体比を脱窒菌法により測定することで、微生物活動による硝化の有無を調べた。未濾過サンプルで酸素安定同位体比の低下が認められたことから、葉圏微生物により硝化が起きている可能性が示唆された。次に、樹木葉圏から細菌および古細菌由来アンモニア酸化遺伝子(AOB-amoAおよびAOA-amoA)の検出を行ったところ、 AOA-amoAのみが検出された。AOA-amoAのクローニングおよびアミノ酸配列の系統解析により、葉圏アンモニア酸化古細菌(AOA)の起源推定を行ったところ、土壌起源である可能性が示された。一方で、森林土壌などからは検出されていない葉圏に特有の系統群が優占していることが明らかとなった。
 以上の結果から、樹木葉圏において古細菌によるアンモニア酸化が起きている可能性が示唆された。
《期間》 平成22〜平成23年度(2010〜2011年度)
《備考》