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研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 1115AP080
《課題名》
絶滅の危機に瀕する野生生物種の細胞・遺伝子保存
Genetic resource banking for threatened species
《区分名》 AP 基盤整備
《担当者》
○大沼学(生物・生態系環境研究センター)
《キ−ワ−ド》
絶滅危惧種
Threatened species
《目的》
環境省版レッドリストが指定する絶滅危惧種の保護増殖や生物学的研究の基盤として、絶滅危惧種の細胞や臓器サンプル等の生物資源を検疫終了後に長期凍結保存する。特に「種の保存法」によって保護増殖事業計画が策定されている種について優先的に試料の収集・凍結保存を行う。同時に保存している生物資源を利用して遺伝的多様性評価および将来活用技術に関する基礎研究を行う。
 また、環境省版レッドリスト掲載種は日本国外に分布している場合もあることから(例:トキ、コウノトリ、カンムリワシ、ジュゴン、トド等)国外の生息地域と連携した絶滅危惧種の生物資源採取・凍結保存を試みる。
《内容及び成果》
(1)絶滅危惧哺乳類については4種58個体より計917本の試料を採取し凍結保存した(オガサワラオオコウモリ2個体、チョウセンイタチ35個体、ツシマテン2個体、ケナガネズミ19個体)。絶滅危惧鳥類については9種53個体より計1,417本分の試料を採取し凍結保存した(カンムリワシ12個体、ヤンバルクイナ28個体、ノグチゲラ3個体、タンチョウ4個体、シマフクロウ2個体、ハイタカ1個体、オオワシ1個体、クマタカ1個体、オジロワシ1個体)。保護増殖事業計画対象種であるエトピリカの死亡個体サンプルが環境省・釧路湿原野生生物保護センターに凍結保存中であるとの情報を得た。
(2)ロシア連邦・ボロンスキー自然保護区との間で剥製トキの試料輸入について合意を得た。
(3)ヤンバルクイナのマイクロサテライトマーカー20座位分のプライマーセットを作製した。このプライマーセットを使用して、飼育個体群の遺伝的多様性が野生個体群のものと同等か評価を開始した。
(4)連携した試料保存先として国立科学博物館(チョウセンイタチ35個体、ツシマテン2個体)を加えることができた。
《期間》 平成23〜平成27年度(2011〜2015年度)
《備考》