
| 《研究課題コ−ド》 0911CD003 |
| 《課題名》 | |
| 湖沼において漸増する難分解性溶存有機物の特性・起源と物質収支 Origin, characteristics and mass balance of recalcitrant dissolved organic matter in lake |
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| 《区分名》 CD 文科-科研費 | |
| 《担当者》 | |
| ○今井章雄(地域環境研究センター),小松一弘,高津文人,川崎伸之,佐藤貴之 | |
| 《キ−ワ−ド》 | |
| 溶存有機物,難分解性溶存有機物,湖沼,物質収支,霞ヶ浦 dissolved organic matter, recalcitrant dissolved organic matter, lake, mass balance, Lake Kasumigaura |
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| 《目的》 | |
| 本研究は、富栄養湖霞ヶ浦において、全有機炭素(TOC)を有機物パラメータとして、湖水溶存有機物(DOM)および難分解性DOMの特性・起源に関する知見を集積して、その知見を基に、湖内3次元流動モデルを用いた物質収支算定により霞ヶ浦における難分解性DOMの主要発生源の寄与(季節的・地点別)を定量的に明らかにすることを目的とする。 | |
| 《内容及び成果》 | |
| DOM分画分布の長期変動(1994−2010年)から、霞ヶ浦湖心においてDOM濃度は顕著な変動することがわかった。DOM濃度は1994年以降減少したが、2005年に反転に向かい、2007年に急上昇し、それ以降は漸減した。フミン物質の濃度は単調に減少したが、親水性酸はDOMのトレンドに対応していた。霞ヶ浦湖水DOMの濃度変動は親水性酸のそれに起因すると示唆された。霞ヶ浦では、2005年以降、湖内でDOM濃度を増大させる現象が起きたと推察された。 霞ヶ浦3次元流動モデル(100m×100m、5層)を用いて、霞ヶ浦における難分解性フミン物質についての供給源の寄与を起源別に算定できる長期シミュレーション(2001-2007年)を実施した。計算値と実測値は比較的良好に一致していた。相対誤差は12.2%(サンプル数420)であった。霞ヶ浦湖心では、年平均値でみると、難分解性フミン物質の80%以上は河川水由来、下水処理水由来は5%、底泥溶出は10-20%であった。2005年以降、湖盆と土浦入り由来の溶出寄与が顕著に増大した。当該シミュレーション結果から、霞ヶ浦での2005年以降のDOM濃度上昇は湖盆における底泥溶出の増大によると推察された。 |
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| 《期間》 平成21〜平成23年度(2009〜2011年度) | |
| 《備考》 | |