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研究成果(平成23年度)
《研究課題コ−ド》 0812CD009
《課題名》
地球温暖化に対するサンゴ礁の応答
Coral reef response to global warming
《区分名》 CD 文科-科研費
《担当者》
○杉原薫(生物・生態系環境研究センター)
《キ−ワ−ド》
地球温暖化,造礁サンゴ群集,モニタリング
global warming, hermatypic coral communities, monitoring
《目的》
サンゴ礁は、温暖化による白化、CO2濃度上昇に伴う酸性化による石灰化抑制、海面上昇による水没と、地球温暖化シナリオの全要因によって重大な影響を受ける。各要因に対するサンゴ礁の応答は単純ではなく、しかも相互に関係し合っている。さらに、こうしたストレスにサンゴ礁が適応する可能性も示唆されている。本研究目的は、すでに現れた温暖化、酸性化、海面上昇の影響を、サンゴ群集やサンゴ礁生態系スケールで検出し、温暖化に対するサンゴ礁応答を評価することである。そのために、現在および過去の環境要因の変化に対する群集変化を野外において明らかにするとともに、飼育実験によって応答過程を明らかにして、地球温暖化の様々なシナリオに対するサンゴ礁の非線形応答を評価・予測する。
《内容及び成果》
 石垣島白保のサンゴ礁内での長期定量モニタリング結果から、白保のサンゴ群集は過去12年間で被度は1/5〜1/10に、種数は1/3に低下したことが明らかになった。また、サンゴ被度の増減の度合は、以下に示すように分類群によって異なることが明らかになった。
タイプ1.1/10〜1/100に激減→ミドリイシ科・ハナヤサイサンゴ科・シコロサンゴ属
タイプ2.1/2〜1/3に減少→ハマサンゴ属・キクメイシ科
タイプ3.2〜3倍に増加→ヤッコアミメサンゴ・ヨロンキクメイシ
タイプ4.変化なし→アオサンゴ
 さらに、サンゴとは対照的に、同期間内での海草とソフトコーラルの被度はともに1.5倍程度増加していることが明らかになった。
《期間》 平成20〜平成24年度(2008〜2012年度)
《備考》