日時 | 平成27年3月20日(金) 10:30~15:30(見学希望者は~16:30)(受付開始10:00~) |
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場所 | 国立環境研究所 大山ホール 〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 交通アクセス:http://www.nies.go.jp/gaiyo/kotu/index.html 研究所マップ:http://www.nies.go.jp/sisetu/map/index.html |
対象機関 | 生物応答を用いた排水試験を実施している、 または導入を検討している試験機関や地方環境研究所、企業等 |
定員 | 100名(先着順) |
参加費 | 無料(但し、昼食希望者は弁当代500円を自己負担ください) |
受付期限 | 参加受付期限(延長):3月18日(水) |
事務局 | 独立行政法人 国立環境研究所 環境リスク研究センター |
事業場等からの排水には、多様な化学物質が含まれている場合がありますが、このうち、各種法令によって規制・監視されている物質は限られています。新規の化学物質や複数の物質による複合的な影響については依然として未知な部分が多く、従来の個別の物質・項目を対象とした水環境管理手法のみでは、水生生物等への悪影響といった新たな水質問題に確実かつ迅速に対応することが困難であると考えられます。そこで、これまでの個別物質管理手法を補完する手法の開発と利用が求められてきました。
諸外国では既に、魚類、ミジンコ、藻類などの水生生物を排水等に直接ばく露して、生死や繁殖、あるいは生長といった生物応答の変化を捉えることで、環境中および事業場排水中の化学物質による影響を総体的に把握する「生物応答手法」が1990年代から導入されています。わが国でも新たな水環境管理手法として生物応答手法の導入が平成21年度より検討され、平成24年度には、魚類、ミジンコ、藻類を用いる生物応答手法の試験法として「生物応答を用いた排水試験法(検討案)」(以下、試験法検討案)がとりまとめられ、利用者が使用しやすいよう適宜改訂が進められています。
国立環境研究所環境リスク研究センターでは、地方公共団体の環境研究所や企業等、生物応答手法の実施に関心のある幅広い機関を対象に、試験法検討案の普及を図るために「排水管理等に用いる生物応答手法に関する技術セミナー」を開催します。今年度は、昨年度からの改訂部分を中心に、排水の採取から試験の実施、結果のとりまとめまでの解説を行います。
時間 | 内容 | 講演者等 |
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10:00~ | 開場・受付開始 | |
10:30~10:40 | 開会挨拶 | 独立行政法人 国立環境研究所 環境リスク研究センター センター長 青木 康展 |
10:40~11:10 | 1.生物応答を利用した水環境管理手法の検討状況について | 環境省 水・大気環境局水環境課 |
11:10~11:40 | 2.排水管理等における生物応答手法の概要について | 独立行政法人 国立環境研究所 環境リスク研究センター 室長 鑪迫 典久 |
11:40~11:55 | 3.試験法案の解説(1) 排水の採取・試験計画の立案 | 独立行政法人 国立環境研究所 環境リスク研究センター 田村 生弥 |
11:55~13:00 | 休憩(※) | |
13:00~13:30 | 3.試験法案の解説(2) 胚・仔魚期の魚類を用いる短期毒性試験法について | 鑪迫 典久 |
13:30~14:00 | 3.試験法案の解説(3) ニセネコゼミジンコを用いる繁殖試験法について | 鑪迫 典久 |
14:00~14:10 | 休憩 | |
14:10~14:30 | 3.試験法案の解説(4) 淡水藻類を用いる生長阻害試験法について | 田村 生弥 |
14:30~14:50 | 3.試験法案の解説(5) 試験結果のとりまとめと信頼性評価について | 田村 生弥 |
14:50~15:10 | 4.生物応答を利用した排水評価の事例 | 田村 生弥 |
15:10~15:25 | 質疑応答 | 鑪迫 典久ら |
15:25~15:30 | 閉会挨拶 | 鑪迫 典久 |
15:30~16:30 | 【希望者のみ】生物応答手法に用いる生物の飼育状況、試験施設の見学 | 1班:15:40~16:05 2班:16:05~16:30 |
*希望者にはお弁当をご用意いたします。ただし弁当代約500円は自己負担下さい。お弁当をご希望されない方は、時間が限られていますので、予めご持参いただくことをお勧めいたします。
*なお、プログラムの内容は、予告なく変更になる場合があります。予めご了承下さい。
独立行政法人 国立環境研究所 環境リスク研究センター
担当:田村
TEL・FAX:029-850-2851 E-mail: