環境省においては、昭和33年にいわゆる旧水質二法(公共用水域の水質の保全に関する法律及び工場排水等の規制に関する法律)が制定されてから半世紀が経過した状況を踏まえ、水環境における現状と課題、環境基本計画における目標も踏まえた望ましい水環境像を示しつつ、今後の水環境保全の在り方について検討を行っています。生物応答を用いた水環境管理手法については、水生生物との共生を踏まえた良好な水環境を創出する観点から、公共用水域、あるいは排出水の評価等への導入の可能性を探り、日本における利用の在り方について有効性や課題の検討を進めることが課題の一つとなっています。
このような状況を踏まえ、環境省及び独立行政法人国立環境研究所環境リスク研究センターでは、米国において水質清浄法の下で導入されている“全排水毒性(WET)”の運用及び試験方法に関するセミナーを開催します。本セミナーは、生物応答を利用することにより、事業場排水中の化学物質による影響を総体的に把握し、対策を講じるWET手法を、我が国にも参考になる先行的な手法の一つとして、その制度的、技術的な運用の実態についての知見を得ることを目的とするものです。