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第2期中期計画

環境リスク研究プログラム

 PCB(ポリ塩化ビフェニル)をはじめとするPOPs(残留性有機汚染物質)等の未処理の「負の遺産」,社会問題化したアスベスト問題,ナノ粒子等の生体影響,外来種等の人為的な環境ストレスによる生態系機能低下等,さまざまな環境問題はまだ解決しているとは言い難い状況にあります。人間活動がもたらす人の健康や生態系への影響はますます複雑化,多様化しています。化学物質,侵入生物などが人の健康や生態系に及ぼす深刻な影響を未然に防止するため,化学物質排出移動量届出制度の導入,「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」における生態影響評価制度の導入,土壌汚染対策法の成立等の関連法制度の整備,外来生物法の成立など,環境リスク評価に基づいた管理施策が導入されてきています。リスク評価を適切に行うことによって,リスク削減のために社会に過大なコストをかけることなく,しかも,感受性の高い集団への健康影響や影響を受けやすい生物や生態系の機能が切り捨てられたりすることのないように効果的なリスク管理ができるようにする必要があります。
 環境リスク評価には,さまざまな環境要因とそれらによる悪影響を考慮する必要がありますが,第2期中期計画では,化学物質,ナノ粒子,侵入生物,遺伝子組換え生物などの人の健康と生態系へ及ぼすリスクを中心に以下の重点研究プロジェクトを実施します。

 中核研究プロジェクト1:化学物質曝露に関する複合的要因の総合解析による曝露評価
 中核研究プロジェクト2:感受性要因に注目した化学物質の健康影響評価
 中核研究プロジェクト3:環境中におけるナノ粒子等の体内動態と健康影響評価
 中核研究プロジェクト4:生物多様性と生態系機能の視点に基づく環境影響評価手法の開発

 これらと併せて、環境政策における活用を視野に入れて、環境リスク評価手法の高度化に関する研究並びに環境リスク関連情報の蓄積及び提供を行うとともに、環境リスク評価の実施等の実践的な課題に対応する計画です。



「PJ3:化学物質リスク管理の戦略的アプローチに関する研究」図