PJ4 生物多様性と生態系機能の視点に基づく環境影響評価手法の開発

「生物多様性と生態系機能の視点に基づく環境影響評価手法の開発」

 私たちは、特に意識をしていないかもしれませんが、日々、自然の恵みを享受して生活しています。自然が人間にもたらす具体的な利益は「生態系サービス」と呼ばれています。生態系サービスには、(1)食料、飲料水、木材、燃料などの資源の供給、(2)生態系による気候調節、洪水調節、水質浄化などの調節機能の提供、(3)審美的、文化的、教育的な楽しみやレクレーションの提供、そして、(4)これらを支えている一次生産、分解、窒素循環、水循環、土壌形成、生物的コントロールなどの基盤支持(生態系機能)の提供、があります。自然生態系を過度に利用すると、生態系サービスは失われてしまいます。そのためには、持続性のある自然生態系の管理が必要です。そして、将来世代のためにも、特に、不可逆的な自然の喪失は避けなければなりません。
 本プロジェクトの目標は、自然生態系に対し社会の多くの人々が避けたい事象である生態系機能の劣化に伴う「生態系サービスの低下」や種の絶滅などの「不可逆的な自然の喪失」を引き起こす質の異なる環境ストレスのリスクを定量化することです。そのために、以下の4つのサブテーマを設け、具体的な野外調査などの事例研究や実験研究を積み重ねながら、野外データと数理モデルによる評価方法の統合化を検討します。

サブテーマ1)東京湾における底棲魚介類の個体群動態の解明と生態影響評価
サブテーマ2)淡水生態系における環境リスク要因と生態系影響評価
サブテーマ3)侵入種生態リスク評価手法の開発に関する研究
サブテーマ4)数理的手法を用いた生態リスク評価手法の開発

 新・生物多様性国家戦略(2002)は、今日、わたしたちが直面している生物多様性の危機として、1。開発等の人間活動がもたらす種の減少と絶滅、2。里地里山などにおける環境の質の変化、3。移入種などによる生態系の撹乱や化学物質による生態影響のおそれ、の3点を掲げています。私たちのサブテーマは、この3つの危機に対応させるように構成されています。各サブテーマの内容については、以下に示します。


1)東京湾における底棲魚介類の個体群動態の解明と生態影響評価 (PDF 521KB

PJ4図1-1 PJ4図1-2

2)淡水生態系における環境リスク要因と生態系影響評価 (PDF 1.5MB

PJ4図2-1 PJ4図2-2 PJ4図2-3

3)侵入種生態リスク評価手法の開発に関する研究 (PDF 1.5MB

PJ4図3-1 PJ4図3-2

4)数理的手法を用いた生態リスク評価手法の開発 (PDF 1.5MB

PJ4図4-1 PJ4図4-2