いま地球がたいへん! トップページへ 国立環境研究所

Q&A
ゴミ・リサイクルへもどる
ジャンルキャラクター Q2)「産業廃棄物」って、なんですか?
  産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)とは、工場や建設現場(けんせつげんば)、田畑や牧場などから出るゴミのことで、ふつうの家庭や事務所(じむしょ)から出るゴミ(一般廃棄物(いっぱんはいきぶつ)と呼(よ)びます)以外のもののことです。私たちが日頃買っている商品(しょうひん)や電気・水を作るためなどに出てくる廃棄物ですので、普段(ふだん)はあまり気にすることはないですが、私たちの生活を支えるために生じている廃棄物という見方(みかた)もできます。
 2002年度に日本で出た産業廃棄物は約4億(おく)トンで、一般廃棄物の約8倍あります。私たちの生活において、自分たちが直接捨てるゴミの約8倍が生じているといえます。産業廃棄物は19種類定められていて、主(おも)なものは汚泥(おでい)、動物のふん尿(にょう)、がれき類で、これら3品目で総排出量(そうはいしゅつりょう)の8割をしめています。産業廃棄物は、リサイクルされたり焼却(しょうきゃく)などでその量を減(へ)らされ、最終的にうめ立てされる量は4,000万トン(2002年度)です。企業(きぎょう)の努力(どうりょう)によって、この10年で半分になりましたが、産業廃棄物のためのうめ立て処分場(しょぶんじょう)は、一般廃棄物のためのうめ立て処分場より残りが少なく、4.5年分の量しか確保(かくほ)できていません。リサイクルを進めると同時に、ゴミの量を減らす努力がまだまだ必要です。
 一方、不法投棄(ふほうとうき)の問題もあります。産業廃棄物の処理(しょり)はごみを出す人に責任がありますが、その人が自分の責任を果(は)たさなかったり、処理をお願いした業者が法を無視(むし)して、不法投棄が起こります。 国は不法投棄問題を解決(かいけつ)するために、罰(ばつ)を厳(きび)しくしたり、不法投棄の監視(かんし)などの対策(たいさく)を強化(きょうか)したり、優良(ゆうりょう)な処理業者を知らせたり、様々な取組みを進めています。
 
イラスト
産業廃棄物には、工事現場のどろや、こわしたビルのコンクリート、道路のアスファルトなどが多い。
 
ページのトップへ
 
Copyright(C) 2003 National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission.
このHPに掲載の記事・動画・静止画・イラスト等のすべてのコンテンツ の無断複写・転載を禁じます。