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2005年12月28日掲載 |
| どんな生き物が絶滅しそうかをまとめた本が、レッドデータブックです。この本に載っている生き物は、絶滅危惧(きぐ)種と呼ばれており、保護しなければなりません。
イギリスで最初に出版された「世界中で絶滅に瀕(ひん)している鳥」の本の表紙が赤かったため、レッドデータブックと呼ばれるようになりました。 絶滅というのは、動物や植物が子どもや種を残さないで死に絶えてしまうことです。大昔にすんでいた恐竜は6500万年前に絶滅しました。 現在では、人間が森を切り開いたり、湖や海を埋め立てたりすることで、たくさんの生き物が絶滅しそうになっています。 実は、この100年間に絶滅してしまった生き物の種類数は、恐竜が絶滅した時代よりも、数千倍も多いと考えられています。 2003年の世界の世界自然保護連合のレッドデータブックでは、世界中で12,257種もの生き物が絶滅危惧種になっています。茨城県でも、654種の動物や植物が絶滅危惧種になっています。 昔から日本人になじみ深かった秋の七草のキキョウやフジバカマも絶滅の危険があります。身近な動物では、メダカやゲンジボタルも絶滅危惧種となってしまっています。 一方、日本の中の限られたせまい地域にのみ生息している絶滅危惧種もいます。霞ヶ浦や利根川流域に生息しているオオセッカという鳥をご存じですか。 地味な小鳥ですが、ほかには、青森県の岩木川と小河原湖畔の2カ所にのみ分布しているだけの珍しい種です。利根川下流のおよそ10km程度の範囲に、約1200羽のオオセッカが繁殖しており、 これは日本に生息している数の半分に相当します。 このように、生息場所が少ない種類は、ひとつの生息場所がなくなるだけでも、個体数の減少の割合が大きいため、すぐに絶滅してしまう可能性があります。 みんなで絶滅危惧種を見守っていけば絶滅を防ぐことができるかもしれません。レッドデータブックを作成することは、生物多様性を守る上で大きな意味があります。 さらに種の絶滅を防ぐには、その種のさまざまな特性をよく考えて適切に保護することが必要です。 ![]() ヨシでさえずるオオセッカのオス(撮影:内田 博) |
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