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Ⅱ 基盤的な調査・研究の年度評価
1.社会環境システム研究

  • 更新日:2007年7月23日

1)研究の概要

人間活動と自然環境の関わりや社会経済システムと環境問題との関わりを対象とし、地球温暖化などの地球環境問題から、経済と環境、人々の環境意識や活動など身近な生活環境問題まで、幅広い分野を扱う研究を進める。第2期中期計画期間においては、1)環境の中長期ビジョン・シナリオに関する研究、2)安全・安心な地域・都市環境の創造と管理に関する研究、3)国民のライフスタイルのあり方とその実現・誘導方策に関する研究、および4)環境研究・政策研究に資する統合評価モデルや環境経済モデルなどの手法開発研究を中心に進める。

外部研究評価委員会事前配付資料抜粋(以下、PDF [294KB])

実施体制

基盤研究の展望と研究実施内容

研究予算

平成18年度研究成果の概要

平成19年度の研究展望

2)外部研究評価委員会による年度評価の平均評点

4.1  点

3)外部研究評価委員会の見解

トップダウン型とボトムアップ型のアプローチを組み合わせた総合的な研究態様を指向しており、狙いは的確で、質の高い成果が得られつつある。社会領域の研究にしてはかなり実態的なデータ収集に努めるとともに、モデル開発を目標としている点は高く評価できる。同時に、モデルの中味など判りやすく広報することも必要である。また、これに基づく「2050ビジョン」などは、早く国民に認知してもらう努力が必要である。長期モデルにおいてはエネルギー、食糧等の問題をどの様に位置づけて行くのかも不可欠となるであろう。また、研究所における4つの研究プログラムと統合的に研究を進めるとともに、各研究室の交流から共通したテーマを生みだし、社会環境システム研究の方法論、システムの解明に役立てていくことを期待する。研究テーマが社会との係わりの面が強いものであることから、国民の意見や動向をどのように吸収するかということに注意を払いつつ、行政との密な連携のもとに、国の施策を支える成果が生まれるように期待する。

4)対処方針

トップダウンとボトムアップの両者をバランス良く組み合わせてシステム分析やモデル開発・適用研究を進めるとともに、各種調査や低公害車施設を活用しデータの収集・蓄積をはかり、システム分析やモデル開発・適用のための基礎情報としていくよう努める。また、開発したモデルについては研究論文としての公表のみでなく、中味のわかるものにするための資料を作成し、広報することに努める。本年度から開始した「2050ビジョン」など中長期の社会ビジョン・シナリオ研究については成果を広報することに努めるとともに、重要な問題であるエネルギー、食糧等にも焦点をあてた研究を進める。社会環境システム研究の遂行にあたっては研究プログラムとの連携をさらに強めるとともに、領域の4研究室に共通した研究テーマについての議論し、研究提案するべく努力する。従来から実施してきた国民や企業の環境に対する意識調査等を継続することにより国民や企業の環境意識を把握するとともに、得られた研究成果の国民への普及や環境政策への活用を進める。

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