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国立公害研究所特別研究報告(SR-1- '89)
「遠隔計測による環境動態の評価手法の開発に関する研究」(平成元年3月発行)

 今日の我々が直面している環境問題は,広域化,多様化を特徴としている。このような問題の解決のためには,環境を広域的,かつ同時的に把握するとともに,その時間変化を含めて環境の動態を精度よく包括的に捉えることがきわめて重要となる。本特別研究ではこれらの要請に応えるため,遠隔計測(リモートセンシング)技術の持つ,同時性,連続性,普遍性等の特色に着目し,環境動態を捉えるための計測・評価手法の開発を主眼として研究を進めてきた。具体的なセンサーとして,アクティブセンサーとしては大型レーザーレーダー,差分吸収レーザーレーダー等による大気環境の計測,またパッシブセンサーとして人工衛星や航空機に搭載された多重分光走査装置(MSS)による地表面特性,水質の計測を行うとともに,これらの遠隔計測データのパターン情報解析手法の開発を行い,環境動態の把握における遠隔計測技術の有用性と限界について多くの知見を得た。

 この報告書では,昭和62年度に終了した本特別研究の概要と主な成果について,簡潔にまた分りやすく記述した。

(大気環境部 笹野泰弘)

国立公害研究所特別研究報告(SR-2- '89)
「複合大気汚染が及ぼす呼吸器系健康影響に関する総合的研究」(平成元年3月発行)

 最近の,都市での重要な汚染源である自動車等移動発生源に起因する大気汚染物質,なかでも浮遊粒子状物質に重点をおいて標記特別研究を実施してきた。本報告書は,その総合報告書である。

 本報告書では,複合大気汚染が及ぼす健康影響の総合評価に必要な条件を明らかにすることを目的として,沿道の家屋内汚染の状況と住民の健康状態の調査,また,地域環境大気測定の方法論,健康影響評価に必要な個人暴露量推定の方法,そして大気汚染に起因すると推定される健康影響指標の問題点を整理・検討した。

(環境保健部 小野雅司)

国立公害研究所特別研究報告(SR-3- '89)
「バックグラウンド地域における特定汚染物質の長期モニタリング手法の研究」(平成元年3月発行)

 本報告書は昭和58年度から62年度にかけて行われた上記特別研究の成果の概要を紹介したものである。本特別研究は国際学術連合の環境問題科学委員会(SCOPE)と国際環境計画(UNEP)が協同で作成した「地球環境モニタリングシステム」(GEMS)の勧告を考慮して計画されており,わが国のバックグラウンド地域における特定汚染物質のバックグラウンドレベルをどのように把握するか,その手法の開発研究の成果が記されている。得られた成果は今後高まると予想される地球環境モニタリングのための国際協力の要請に対応出来るようになっている。

(計測技術部 大槻 晃,現在:東京水産大学教授)