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情報の流れの良し悪し

村岡 浩爾

 水は高きから低きに流る、水理学の始めにこう習うのだが、情報もポテンシャルの高い方から低い方へ常に流れているのだろうか。情報にも質と量があるから、それらを掛け合わせたものがポテンシャルで、ポテンシャル勾配Iに比例してメディアを流れる情報量Qが決まる。すなわち、

        Q=I/k

 であって、kがメディアの抵抗係数である。

 国公研ができて15年になるが、そのうち12年間を過ごしてきた私には、明るい時期もあったし暗い時期もあった。それがどうも情報の流れの良さ悪さに関係しているように思われる。ある特別研究が全然進まないときがあった。指揮権がどこにあって誰との合意でそんな言動が生ずるのか、研究費がこっちに来ないでどうしてあっちへ行ってしまうのかなどがあって、情報の流れが実に妙であった。きっとメディアの抵抗係数が大きく、しかも値が一様でなかったのであろう。

 一方、予算が少なくても施設が老朽化していても、情報がしっかり流れていると、研究生活は意外に安定していると感ずることが幾度かあった。いわゆる情報交換がスムーズで、みんな良い判断ができたのだろう。現在検討が進んでいる国公研の研究体制の改革も、情報の流れの良さが基本になるのではないか。メディアの抵抗係数が小さく、かつ一様であって、みんなが同じレベルの情報を得て知識を出し合うのが良いと思う。

(むらおかこうじ、水質土壌環境部長)