【研究所行事紹介】
「第25回全国環境研究所交流シンポジウム」 報告
企画部研究推進室
全国環境研究所交流シンポジウムは,「環境研究に関する研究発表,意見交換を通じて地方環境研究所と国立環境研究所の研究者間の交流を図り,共同研究等の新たな展開に役立てると共に,環境研究の一層の推進を図る」ことを目的に,第1回の昭和61年以来,毎年度の第4四半期に開催されています。
25回目となる今回は,「PM2.5を考える―実態,測定,モデル,影響―」と題し,平成22年2月17〜18日に当研究所の大山記念ホールで開催され,両日の延べ数で236名の参加がありました。冒頭の大垣理事長,秦 康之環境省環境研究技術室長の挨拶の後,上田健二環境省水・大気環境局総務課課長補佐による基調講演「PM2.5大気環境基準の設定と次なる課題」,それに続いて四つのセッション(合計21の講演と総合討論)が行われました。
今回は,蓄積した観測データや分析データを分かりやすく表示したいとの研究者・関係者の強い要望に応えると共に,より幅広い交流の推進を図るため,第22回国立環境研究所環境情報ネットワーク研究会と合同の特別セッション「環境情報ネットワークを活用した環境解析」を設けました。
また,昨年9月にPM2.5の大気環境基準値が設けられたことから,PM2.5の実態・測定・モデル・健康影響など様々な側面から大気中浮遊粒子状物質(SPM)を扱う方々が一堂に会し,行政や研究の最新動向を共有し議論する貴重な機会となりました。ご講演いただいた皆様や,企画・運営にご協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。
【プログラム】 (敬称略)
| 2月17日 (水) | (司会:森 保文) |
| 開会挨拶 | 国立環境研究所理事長 | 大垣眞一郎 | ||
| 来賓挨拶 | 環境省総合環境政策局環境研究技術室長 | 秦 康之 | ||
| 基調講演 「PM2.5大気環境基準の設定と次なる課題」 | ||||
| 環境省水・大気環境局総務課 課長補佐 | 上田健二 | |||
セッション1 微小粒子状物質の測定と実態
| 座長: 日置 正 (京都府保健環境研究所), 飯島明宏 (群馬県衛生環境研究所) |
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| (1) | 「北海道におけるPM2.5の現状と地域的特徴について」 | |||
| ○秋山雅行,大塚英幸 (北海道環境科学研究センター) | ||||
| (2) | 「騎西における通年観測および県内の多地点調査から見たPM2.5の特徴」 | |||
| ○米持真一1,梅沢夏実1,松本利恵1,深井順子2,磯部充久2 (埼玉県環境科学国際センター1,さいたま市健康科学研究センター2) | ||||
| (3) | 「道路沿道およびその後背地を対象としたPM2.5の実態把握に関する調査」 | |||
| ○石井克己 (千葉県環境研究センター) | ||||
| (4) | 「PM2.5中元素状炭素濃度の特徴」 | |||
| ○中坪良平,平木隆年 (兵庫県環境研究センター) | ||||
| (5) | 「PM2.5における平日と週末の違いおよび高濃度日の特徴」 | |||
| ○山神真紀子,池盛文数 (名古屋市環境科学研究所) | ||||
| (6) | 「並行測定試験から示唆されたPM2.5測定法の課題」 | |||
| ○長谷川就一1,西川雅高2,高橋克行3,田邊 潔2,若松伸司4 (埼玉県環境科学国際センター1,国立環境研究所2,日本環境衛生センター3,愛媛大学4) |
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| (7) | 「発生源における微小粒子状物質の測定法」 | |||
| ○上野広行1,秋山 薫1,三好猛雄1,横田久司1,石井康一郎1,伊藤雄一2,樋口幸弘2 (東京都環境科学研究所1,東京都環境局環境改善部2) | ||||
セッション2 微小粒子状物質の発生源把握
| 座長: 山神真紀子 (名古屋市環境科学研究所), 長谷川就一 (埼玉県環境科学国際センター) |
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| (8) | 「エアロゾル中の化学成分組成から見た越境大気汚染と地域汚染」 | |||
| ○日置 正 (京都府保健環境研究所) | ||||
| (9) | 「粒子状硫酸塩の越境汚染による九州地域への影響について」 | |||
| ○山本重一1,岩本眞二1,大久保彰人1,C型共同研究九州グルー プ2 (福岡県保健環境研究所1,C型共同研究九州グループ2) |
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| (10) | 「有機トレーサー成分に着目した有機エアロゾルの発生源把握」 | |||
| ○熊谷貴美代 (群馬県衛生環境研究所) | ||||
| (11) | 「レセプターモデルを用いた粒子状物質の発生源解析」 | |||
| ○飯島明宏 (群馬県衛生環境研究所) | ||||
| (12) | 「化学輸送モデルとレセプターモデルを用いた粒子状物質の発生源解析」 | |||
| ○森野悠1,大原利眞1,高橋克行2,伏見暁洋1,田邊潔1 (国立環境研究所1,日本環境衛生センター2) | ||||
| 総合討論 | 座長 大原利眞 (国立環境研究所) | |||
| 2月18日 (木) |
セッション3 浮遊粒子状物質の健康影響
| 座長: 上田佳代,鈴木 明 (国立環境研究所) | ||||
| (13) | 「黄砂の健康影響」 | |||
| ○市瀬孝道1,西川雅高2,高野裕久2 (大分県立看護科学大学1,国立環境研究所2) | ||||
| (14) | 「PM2.5の健康影響〜疫学的観点から〜」 | |||
| ○上田佳代・新田裕史 (国立環境研究所) | ||||
| (15) | 「ディーゼル排気微粒子の循環・生殖器への影響」 | |||
| ○鈴木 明 (国立環境研究所) | ||||
| (16) | 「ディーゼル排気ナノ粒子の肺炎症への影響」 | |||
| ○井上健一郎 (国立環境研究所) | ||||
| 全体討論 | 座長: 井上健一郎 (国立環境研究所) | |||
特別セッション 環境情報ネットワークを活用した環境解析 (司会: 佐々木寛壽)
| (第22回国立環境研究所環境情報ネットワーク研究会と合同) | ||||
| 1. | 「システム概要と使用方法: (C型研究) 「光化学オキシダントと粒子状物質等の汚染特性解明に関する研究」 における国立環境研究所ネットワークの活用について」 | |||
| 2. | 「粒子状物質とGIS: 粒子状物質による大気汚染の 「見える化」 について (事例紹介)」 | |||
| ○宮下七重 (国立環境研究所) | ||||
| 「GIS使用例: 地環研のGIS活用事例紹介」 | ||||
| 「北海道における環境分野のGIS活用事例」 | ||||
| ○高田雅之 (北海道環境科学センター) | ||||
| 「長野県の自然環境保全におけるGIS活用事例」 | ||||
| ○前河正昭 (長野県環境保全研究所) | ||||
| 「福井県における環境分野のGIS活用事例」 | ||||
| ○谷口佳文 (福井県衛生環境研究センター) | ||||
| 総合討論 | 座長: 大原利眞 (国立環境研究所), 高田雅之 (北海道環境科学センター) |
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| 閉会挨拶 | 国立環境研究所理事 安岡善文 | |||
